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UFC元女王ラウジー 差別発言のパッキャオをチクリ「神は違う立場」

[ 2016年2月24日 14:12 ]

ロンダ・ラウジー (AP)

 総合格闘技UFCの女子バンタム級元王者ロンダ・ラウジー(29=米国)が、同性愛者を差別する発言で批判を浴びたプロボクシングのマニー・パッキャオ(37=フィリピン)について言及した。

 パッキャオは母国・フィリピンのテレビ番組で「キリスト教徒として、女性は男性と、男性は女性と結婚することが当たり前だと思う。動物の世界でもそうだ」と語り、「しっかりと性を区別する動物の方が人間よりまだマシ。同性婚を認めれば、人間は動物以下の存在となってしまう」と同性愛者への差別とも取れるコメントを続けた。

 この発言は批判の対象となり、後日にパッキャオは「動物と比較して同性愛者を傷つけてしまった」と謝罪。しかし、広告塔として6階級王者を起用していたスポーツ用品メーカーのナイキは「我が社はいかなる差別にも反対する立場」と社会的影響を考慮に入れ、契約打ち切りを決めた。

 フィリピンの英雄に負けずとも劣らない人気を誇るラウジー。こうした考えをどう思うかと問われ、「宗教的な視点から同性愛に問題があると考える人々は大勢いるわね」と前置きした上で、「でも神は“汝、同性愛者となるべからず”なんてことは言っていないはずよ」とパッキャオに反対の姿勢を示した。さらにローマ法王フランシスコに心酔しているというUFCの女戦士は、法王の同性愛を許容するという考えに心から賛同していると語っていた。

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