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元ヘビー級王者、54歳での復帰認められず 過去にタイソンと対戦

[ 2016年2月2日 16:05 ]

1989年現役時のフランク・ブルーノ氏 (AP)

 米国のESPNは1日、現役復帰を宣言した元ヘビー級王者のフランク・ブルーノ氏(54)が、同日までに英国ボクシング管理委員会へのライセンス申請を却下されたと報じた。

 ブルーノ氏の代理人はメディアに対して、「フランクは他の多くのアスリートと同じように自分の輝かしい日々を懐かしみ、息子がトレーニングに励む姿を見るうちに闘争心に火がついた」とリング復帰への経緯をまず説明。続けて、ボクサーライセンスの申請が英国ボクシング管理委員会から却下されたことを報告し、「代理人として委員会の決断を尊重し、受け入れなければならない」と続けた。

 英国出身のブルーノ氏は1982年にプロデビュー。85年に欧州ヘビー級王者となり、その後、89年のマイク・タイソン戦を含めて3度、世界タイトルに挑戦するもベルトには手が届かなかった。しかし、95年にオリバー・マッコールを判定で下し、4度目の挑戦でついにWBC王座を獲得。ようやく手にしたタイトルだったが、翌年の96年にタイソンと再戦して3回TKO負け。この一戦を最後にグローブを壁に吊るした。

 その後は私生活のトラブルからうつ病を患い、精神病院へ収容されていたこともあるブルーノ氏。驚きの現役復帰宣言は、病気治療の手助けになっていたとも語っていた。本人がどれだけ復帰に本気だったかは定かではないが、周囲は「彼のことは好きだが、再び戦う計画があるという話を聞いて悲しくなった」、「カムバックはジョークであることを願う」といった否定的な声が大半だった。

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