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植草歩 新女王!笑顔絶やさず激闘制した 染谷の3連覇阻止

[ 2015年12月14日 05:30 ]

女子個人組手で初優勝し、表彰式で笑顔を見せる植草

 空手の全日本選手権最終日は13日、東京・日本武道館で行われ、体重無差別で争われた個人組手で、女子は昨年準優勝の23歳、植草歩(高栄警備保障)が決勝で3連覇を狙った染谷香予(テアトルアカデミー)を10―7で破り、初の日本一に輝いた。男子個人組手は荒賀龍太郎(荒賀道場)が2年連続4度目の頂点に立ち、形の男子は喜友名諒(劉衛流龍鳳会)が4連覇、女子は清水希容(関大)が3連覇。全日本連盟によると会場には史上最多1万3000人の観客が詰めかけ、20年東京五輪の追加種目候補となった盛り上がりを感じさせた。

 女子個人組手決勝は植草が激しい攻防を制した。7―3から大技の上段蹴りを受けるなどして同点とされたが、終盤に突き放した。笑顔を絶やさず生き生きと闘った新女王は「絶対に勝ちたかった。楽しむことを心掛けた」と喜んだ。20年東京五輪で実施されれば金メダル候補と期待される23歳。採用に向けたPR活動で前面に出てきたが、これまで日本一の経験がなく「私でいいのかな」との思いもあったという。「これで自信を持って広報活動にも励むことができる」と胸のつかえが取れた様子だった。

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