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28日にUFC初の韓国開催、秋山が総合無敗の強豪ミナと対戦

[ 2015年11月26日 15:10 ]

秋山成勲

 UFCファイトナイトは28日、韓国・ソウルで初開催される。UFC初の韓国開催の今大会でメーンには韓国人の母を持つ元UFCライト級王者ベンソン・ヘンダーソンが登場、“大物食い男”マスヴィダルと対戦。また“反骨の柔道王”秋山成勲も参戦し“恐るべき強豪”と激突する。

 ヘンダーソンは2012年のUFC Japanでフランク・エドガーを破ってライト級王者に就いた。テコンドー黒帯で、大学レスリングでもオール・アメリカンに選出された実力者。スタンド状態の打撃でもタックルでも寝技でも戦えるオールラウンダーとして総合戦績は22勝(4KO、8サブミッション)5敗の実績を持つ。

 UFC王座奪取後はエドガーを再戦で返り討ちにして初防衛に成功。ネート・ディアス(五味隆典に一本勝ちの実績)や元ストライクフォース王者ギルバート・メレンデス(青木真也、川尻達也を破った男)に勝利し、3度の防衛を果たした。13年8月に王座陥落したが、階級をウエルター級に上げ2階級制覇を狙う。

 相手のマスヴィダルは、キューバ人の父とペルー人の母のもとにマイアミで生まれ、少年時代からストリート・ファイトに明け暮れた“ケンカ屋”。17歳でボクシングとレスリングを始め、03年に18歳でプロデビュー。07年には強豪イーヴス・エドワースにハイキックでKO勝ちし、日本の戦極にも参戦、元戦極ライト級王者の北岡悟(五味やカルロス・コンディットに一本勝ちし、菊野克紀にも勝利)にもKO勝ち。UFCでは6勝2敗で、UFC登竜門番組TUFのシーズン15優勝のマイク・キエサに一本勝ちしている。

 ベンヘンは母の祖国韓国初開催となるUFCで錦を飾れるか注目される。

 02年釜山アジア大会柔道81キロ級で優勝したこともある“反骨の柔道王”秋山は、韓国でも非常に人気の高い選手。UFCには09年のUFC100から参戦し、壮絶な打ち合いの末にアラン・ベルチャーを降して大会ベスト・ファイト賞を獲得。その後はクリス・レーベンや元ライトヘビー級王者ヴィクトー・ベウフォートを相手にまさかの4連敗を喫したが、昨年9月の日本大会ではTUFシーズン7優勝のアミール・サドラーを破って復活ののろしを上げた。

 UFCでは負け越しているが6戦のうち3度、大会ベスト・ファイト賞を受賞しており、毎試合非常にアグレッシブで見ごたえのある戦いを繰り広げている。

 今回の相手アルベルト・ミナは総合11戦全勝、全試合完全決着勝利という強豪ブラジル人。しかも9試合で1R勝利という速攻型ファイターでもある。柔道と柔術ともに黒帯で、KO勝ちが5度、サブミッション勝ちが6度というオールラウンダーで香港在住。得意技はスタンドでのヒザ蹴りとパンチ、寝ワザでは腕ひしぎ十字固めとチョーク・スリーパー。

 果たして秋山は韓国のファンの前でミナを豪快に投げ飛ばし、仕留めることができるのか。40歳になった秋山の試練の一戦となる。

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2015年11月26日のニュース