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三浦 V5なら米で内山との“夢競演”プラン浮上!

[ 2015年11月22日 05:30 ]

バルガスと並んでポーズを決める三浦(左端)

WBC世界スーパーフェザー級タイトルマッチ12回戦 王者・三浦隆司―同級1位フランシスコ・バルガス

(11月21日 米ネバダ州ラスベガス)
 王者・三浦隆司に早くも次戦のビッグマッチの計画が浮上した。陣営は防衛に成功すれば、来春にも米国で、元WBA世界フェザー級スーパー王者ニコラス・ウォータース(29=ジャマイカ)と戦う構想を披露。世界が注目する興行で、無敗の最強挑戦者を撃破して夢をつなぐ。20日の前日計量は、三浦がリミットの58・9キロ、バルガスは58・7キロで200グラム下回った。

 テレビで見た世界が現実に訪れた。WBC世界ミドル級タイトル戦の4階級制覇王者コットと元スーパーウエルター級統一王者アルバレスを目当てに、計量会場に集まったファンは7000人。想像を絶するスケールに三浦も「凄い規模で豪華さが伝わってきた」と目を輝かせた。ペイ・パー・ビューの売り上げは100万件以上が見込まれ、1万2000人収容の会場はチケットが完売。ファンが待ちに待った興行のセミファイナルで快勝すれは、ビッグマッチを引き寄せるだけの価値がある。

 挑戦者バルガスは6階級制覇王者デラホーヤ氏が率いるゴールデンボーイ・プロモーションが売り出し中の選手。元2階級制覇王者ロペスを沈めたメキシコのスター候補だが、突破すればさらに高い壁が用意される。次戦の相手について、帝拳ジムの本田会長は、2階級制覇を狙う元WBA世界フェザー級スーパー王者ウォータースを候補に挙げた。元5階級制覇ドネアをKOしたジャマイカ人だが、王者も望むところ。「必ずKO防衛します。そうすればビッグネームと試合ができる」と気合十分だ。

 WBA世界スーパーフェザー級スーパー王者・内山高志も年末の防衛戦をクリアすれば、来年の米進出が確実。内山のマッチメークを担う本田会長が「三浦と内山が米国で一緒に試合をすることは十分考えられる」と明言するように、互いに勝ち進めば日本を代表する剛腕2人が米国で競演する可能性もある。

 大歓声が飛ぶ前日計量では経験したことのない雰囲気を肌で感じながらも「三浦は落ち着いているね」と本田会長。応援に訪れた母・久子さん(58)から「頑張って」とエールをもらった三浦は、夜には牛ステーキ300グラムを平らげ「KO勝ちのイメージしかできない。そのための準備もしてきた」と派手な米デビュー戦勝利を宣言した。

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2015年11月22日のニュース