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天龍、39年のプロレス人生に幕 壮絶最後も「これ以上望むものない」

[ 2015年11月15日 19:44 ]

<天龍源一郎引退試合>オカダ(左)にグーパンチを見舞う天龍源一郎

 “ミスタープロレス”天龍源一郎(65)が15日、東京・両国国技館で引退試合を行った。新日本プロレス所属のオカダ・カズチカ(28)と60分1本のシングルマッチ。試合はレインメーカーからの体固めで敗れたが“昭和のプロレス”の魅力を存分に見せつけ、39年のプロレス人生に幕を閉じた。

 黒いトランクス姿で最後のリングに上がった。超満員のファンで埋め尽くされた館内からの「天龍」コールに後押しされ、必死の形相でオカダと戦った。そんな天龍を破ったオカダは試合後、横たわる天龍に向かい、深々と一礼し最大の敬意を表した。

 「負けたー!」。マイクを手に悔しそうに雄叫びを上げた天龍。最後まで闘争心の塊だった。セレモニーでは「皆さん、俺は本当に、腹いっぱいのプロレス人生でした。これ以上望むものはありません。ありがとうございました」とファンにあいさつ。

 館内に鳴り響く10カウントとともに、リングに別れを告げた。

 天龍は1963年に大相撲の二所ノ関部屋に入門。76年秋場所後に突如引退、同年10月に全日本に入団。プロレス界を代表するレスラーとなった。今年2月、正式に現役引退を表明した。

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