恒成、最速世界王者に 判定勝ちは「メンタルの闘いだった」
ボクシングのWBO世界ミニマム級王座決定戦が30日、愛知・パークアリーナ小牧で行われ、同級2位・田中恒成(19=畑中)が同級1位・フリアン・イエドラス(27=メキシコ)に3―0の判定で勝利。井上尚弥(大橋)が14年4月に残した6戦目を抜く、国内最速プロ5戦目での世界王座獲得に成功した。
田中は「ずっとこれ(ベルト)を目指してやってきた。その場所に来たという実感はまだない」と王座をつかんでも信じられない様子。それでも「緊張していたし重圧もあったが、地に足を付けてスタートできた。メンタルの闘いだった」と喜びをかみしめた。
軽快なフットワークで第1Rから仕掛けた田中。第2Rには右ストレートで早くも相手をぐらつかせた。タフな相手に左フック、右のアッパーと的確にパンチをヒットさせた。
第6R、動きの鈍くなった田中に、イエドラスが細かいパンチを繰り出し反撃。中盤以降は手数に勝るイエドラスに対し、田中も必死に応戦した。前回の東洋太平洋王座獲得は10回TKO勝ち。12回をフルに戦うのは初めてだったが、最後まで前に出続けた。
続きを表示