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三浦 和牛パワーで“オージー”食う!計量後20秒間にらみ合い

[ 2015年5月1日 05:30 ]

前日軽量でディブ(左)とにらみ合う三浦

WBC世界スーパーフェザー級タイトルマッチ 王者・三浦隆司―同級6位ビリー・ディブ

(5月1日 大田区総合体育館)
 WBC世界スーパーフェザー級タイトルマッチの前日計量が30日に都内のホテルで行われ、王者・三浦隆司(30=帝拳)、挑戦者ビリー・ディブ(29=オーストラリア)ともリミットの58・9キロで一発パス。4度目の防衛戦となる三浦は和牛のステーキを食べて“オージー退治”に挑む。

 計量後の記念撮影。向かい合った三浦とディブの視線が火花を散らす。5秒、10秒、15秒…。29日の記者会見ではすぐに笑顔をつくったディブも、顔をそむけない。立会人のロジスト氏(米国)が間に入り、挑戦者が横を向くまでの約20秒間、三浦はにらみ続けた。「今から戦いは始まっているので、目をそらすわけにはいかなかった」。王者のスイッチが入った。

 オーストラリア人で元IBF世界フェザー級王者のディブは米国などでプロ43戦のキャリアを誇り、スピーディーな攻防が持ち味。「自分が反則をしているのに相手がしているように見せるのがうまい。ボディーを打たれるとローブローをアピールする」(葛西トレーナー)などリングの“テクニック”にもたけている。そんな動きに惑わされず「じわじわとプレッシャーをかけ続け自分のペースで戦う」のが三浦の戦略。一歩も引かないにらみ合いは主導権を握ろうとする相手に重圧を与える予行演習だった。

 記念撮影を終えるとスッポンのスープを胃に流し込み、リンゴやサクランボを口にして渇きを癒やした。夜は200グラムのステーキを平らげて栄養補給。「オージービーフじゃなくて和牛です」。報道陣を笑わせたが、相手の印象に関しては「試合が近づくにつれてピリピリしてきたけど、自分も同じ心境。ぶん殴って倒してやりたい」と言い切った。オージー(オーストラリア人)を食らうのはリング上で十分だ。

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