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三浦が鋼鉄の顎砕く!ボンバーレフトで一撃KO防衛に自信

[ 2015年4月29日 05:30 ]

予備検診を受ける三浦(左)とディブ

WBC世界スーパーフェザー級タイトルマッチ12回戦 王者・三浦隆司―同級6位・ビリー・ディブ

(5月1日 大田区総合体育館)
 WBC世界スーパーフェザー級タイトルマッチの予備検診が28日に都内で行われ、4度目の王座防衛を狙う三浦隆司(30=帝拳)と挑戦者のビリー・ディブ(29=オーストラリア)が初対面した。三浦はフェザー級から階級を上げてきたディブのボディーを見て、仕上がり具合では上回っていると確信。体格差がないことも判明し、“鋼鉄の顎”を持つとうそぶく挑戦者を代名詞の「ボンバーレフト」一撃で倒すKO防衛に自信をのぞかせた。

 上半身裸で検診会場に入ってきた挑戦者を見ても、三浦は表情を変えなかった。紳士的な態度で握手を交わし、ディブを「とても控えめな選手。米国ではこういう場面でも口論になったりするけど、お互いを尊敬する気持ちが出ていた」と感心させたが、腹の中では“勝利”を確信していた。

 「ゴツい体ではない。ボディーとか緩い部分もあるし、自分の方が見た目のつくりでは仕上がっていると思う」

 元IBFフェザー級王者のディブは「階級を上げてきたので減量は苦しくない」と言う。その隙を長年スーパーフェザー級で戦ってきた王者はあっさり見抜いていた。

 自身は昨年11月のプエルタ(メキシコ)戦よりも首回りが1センチ増の37・5センチ、胸囲は2・5センチ増の94センチとパワーアップ。身長は2センチ、リーチは0・5センチ下回ったものの体格はほぼ互角で、リーチ差を利用される懸念も消えた。?西トレーナーは「もう少し懐の深い、やりづらい体格をしているのかと思ったけど、数値はチャンピオンにほぼ近い」とほくそ笑んだ。

 過去3度の防衛は判定1回、TKO2回で、相手を倒しきったKOがない。同門のWBC世界バンタム級王者・山中慎介は16日のV8戦で7回KO勝ちしており「自分もスカッと勝ちたい。質は違うけど、あんなパンチを打ちたい」と刺激を受けた。ディブはこの日、過去2度ダウンしたことを明かした上で「俺の顎は鋼鉄でできている。ダウンしても絶対に立ち上がる」と強気に話したが、三浦は「俺のパンチが当たれば、どんな頑丈な人でも倒れる自信はある」と言い切った。力強さを増した「ボンバーレフト」で、口達者な挑戦者にテンカウントを聞かせることが最高のシナリオだ。

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