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井岡 全裸計量も涼しい顔 一族の悲願3階級制覇必ず!

[ 2015年4月22日 05:30 ]

パンツを脱いで計量をパスする井岡(左から2人目)

WBA世界フライ級タイトルマッチ12回戦 王者・フアンカルロス・レベコ―同級3位・井岡一翔

(4月22日 大阪府立体育会館)
 22日ゴングのダブル世界戦の前日計量が21日、大阪市内で行われWBA世界フライ級王座に挑戦する井岡一翔(26=井岡)は、パンツを脱いでリミットちょうどの50・8キロでパスした。思わぬハプニングにも動じず、叔父の弘樹氏から続く「井岡家の悲願」である3階級制覇に臨む。8度防衛の安定王者フアンカルロス・レベコ(31=アルゼンチン)もリミットでパス。激戦必至の様相となった。

 ホテル内に設けられた前日計量会場がにわかに騒然となった。王者に続き、井岡が計量器に乗ると竿が上へ大きく振れた。王者側がスペイン語でまくし立て、50・8キロの規定体重を超過したとアピール。井岡は表情を変えずに紫が基調のヒョウ柄パンツを脱ぎ、再び計量器へ。裁定を下す立場のWBAスーパーバイザー、シン・ヤンソップ氏が問題なしと認めた。

 全裸計量は10年10月の日本ライトフライ級王座決定戦以来で、世界戦では初めて。プロ2度目のハプニングとなったが「恥ずかしさはない。向こうはリミットでクリアしたし、こちらもそうするのがマナー。パンツを脱いで、もう一回量って相手陣営にも納得してもらったと思う。あとはリングで正々堂々と戦いたい」と涼しい顔だ。

 直前に行事進行が変更され、計量は15分繰り上がり、パンツ1枚、100グラムに満たない誤算が生じていた。騒ぎが一段落すると、すぐにミネラルウオーターやフルーツで水分と栄養分を補給。「試合に向けて、いいコンディションをつくりたい。(レベコは)減量で体が小さくなったけど仕上げてくる」と表情を引き締めた。

 計量前の会見で、叔父の元世界2階級王者・井岡弘樹氏から熱烈エールを送られた。「私は3階級制覇に挑戦して4回とも負けました。悔しい気持ち。何が何でも一翔には勝ってもらうことを期待しています」。小さい頃から身近にいたスーパースターの励ましに、おいっ子は「井岡家として6回目の挑戦。これが最後の挑戦となるように、悲願の3階級制覇を達成したい」と意気込んだ。

 弘樹氏が初めて偉業に挑んだのは93年6月。井岡はまだ4歳だった。22年もの歳月をかけた壮大なドラマを、自らの拳でクライマックスにする。

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