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引退表明の天龍 清々しく「こんなにプロレスにハマるとは思わなかった」

[ 2015年2月9日 14:32 ]

引退会見を行った天龍源一郎

 ミスタープロレスの天龍源一郎(65)が9日、東京・後楽園ホールで会見を開き、正式に現役引退を表明。「プロレスに転向にして良かった。こんなにプロレスにハマるとは夢にも思わなかった」と清々しく語った。

 1963年に大相撲の二所ノ関部屋に入門するも76年秋場所後に突如引退。同年10月に全日本に入団した。89年11月にジャイアント馬場、94年1月にはアントニオ猪木からフォールを奪っている。

 39年間のプロレス人生を振り返り、「やはり馬場さん、猪木さんからフォールを取れた試合が忘れられない。いま振り返っても記憶に一番、まざまざとよみがえってくるし、俺にとってやっぱり大きなこと。誇りに思っている」と感無量。「馬場さんには相撲界のとんがった天龍源一郎が実社会に放り出された時に、いろんなアドバイスをもらった。全日本出身のオレと対戦してくれた(当時新日本の)猪木さんにも感謝しています。再戦の話もあったけど、勝ち逃げさせてもらったのは悪いことしたなとは思ってますけどね」と笑顔で振り返った。

 1月31日に行われた馬場さんの「十七回忌特別大会」(後楽園ホール)にも出場。すでに引退について話し合っており、「今できることは馬場さんに恩返しすることだとして、うちの代表が出場を頼んでくれていた。出られたのは自分の中でも思い出として残っていくこと。ありがたい」。

 39年間での一番のライバルは?と聞かれ、「難しいですね」と悩みつつも、若い時代をともに過ごした2000年に他界したジャンボ鶴田選手の名を挙げた。「入った時に一番身近にいたのは鶴田選手かなと。鶴田選手を見ながらああだこうだとやったのは確かですね」とかつてのライバルに思いをはせた。

 「天龍という名前をつける時に、先代の天龍さんにこの名前をおとしめてくれるなよと言われた。それはかろうじて果たせたかなという思う。その意味ではプロレスに転向にして良かった」と話した天龍。「プロレスは最高の大衆娯楽。人から天龍だと言われるようにしてくれたのもまたプロレス。アメリカから来た日本の伝統芸能。こんなにプロレスにハマるとは夢にも思わなかった」と万感の思いで語った。

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2015年2月9日のニュース