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天笠 ダウン奪うも大金星ならず…無敗王者に11回TKO負け

[ 2014年12月31日 22:15 ]

7回、リゴンドー(左)からダウンを奪う天笠

WBA・WBO世界スーパーバンタム級タイトルマッチ 統一王者ギジェルモ・リゴンドー 11回終了TKO 天笠尚

(12月31日 大阪・ボディメーカーコロシアム)
 プロボクシングのWBA・WBO世界スーパーバンタム級タイトルマッチは31日、大阪・ボディメーカーコロシアムで行われ、挑戦者の天笠尚(29=山上)は統一王者のギジェルモ・リゴンドー(34=キューバ)から2度のダウンを奪うも、11回終了TKO負けで世界奪取はならなかった。

 世界初挑戦の天笠が挑んだ統一王者のリゴンドーは五輪を2連覇し、ここまでプロ14戦無敗(9KO)を誇る。そんな強敵から7回、天笠は右ストレートで王者のあごを打ち抜きダウンを奪った。連打でダウンを追加したものの詰め切れなかった。逆に10回、ガードのすき間から王者の左ストレートを被弾し、ダウンを喫した。左ほおが大きく腫れ上がったため、11回終了後のインターバル中に棄権した。

 両者の通算戦績は天笠が35戦28勝19KO5敗2分け、リゴンドーが15戦全勝10KOとなった。

 ◆天笠 尚(あまがさ・ひさし)1985年(昭60)10月18日、群馬県太田市生まれの29歳。佐野日大高入学後に不登校を経験し高2でボクシングを始める。04年12月にプロデビュー。11年12月に2度目の挑戦で日本フェザー級王者になり4度防衛。13年12月に東洋太平洋同級王者となり3度防衛。世界ランキングはWBA10位、WBO6位。愛称「痩身(そうしん)の暗殺者」。1メートル79。

 ◆ギジェルモ・リゴンドー 1980年9月30日、キューバ生まれの34歳。アマ時代には00年シドニー、04年アテネ両五輪でバンタム級金メダル。09年に米国に亡命してプロ転向し、12年1月にWBAスーパーバンタム級正規王者となる。13年4月にWBO王者のドネア(フィリピン)との無敗の頂上決戦を制して、統一王者となる。1メートル68。サウスポー。

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