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田口“オヤジ”に引導渡す 3歳サバ読み発覚王者に「マジすか」

[ 2014年12月31日 05:30 ]

計量をパスしポーズをとるWBA世界ライトフライ級王者のロセル(右)と挑戦者の田口

WBA世界ライトフライ級タイトルマッチ 同級8位 田口良一 VS 王者 アルベルト・ロセル

(12月31日 大田区総合体育館)
 大みそかに東京・大田区総合体育館と大阪・ボディメーカーコロシアムで開催される世界戦興行の前日計量が30日に行われ、いずれも一発でクリアした。東京では内山高志が58・8キロ、ペレスが58・6キロ、河野公平は52・1キロ、ヒメネスは51・9キロ、ロセル48・9キロ、田口良一48・9キロ。大阪では高山勝成が47・4キロ、大平剛47・1キロ、リゴンドーと天笠尚はともに55・2キロ、井岡一翔は50・8キロ、ペレスが50・0キロだった。

 世界初挑戦の田口良一の相手、WBC世界ライトフライ級王者アルベルト・ロセルの“年齢詐称”が試合前日に発覚した。当初36歳とされていたが、実際は39歳であることが判明。計量を終えて事実を知らされた田口は「え、マジすか?」と目を丸くした。

 資料によるとロセルは78年1月25日生まれ。全世界のボクサーの戦績を集めたサイト「Boxrec」にも78年生まれと記載され、地元のペルー紙でも36歳と紹介されている。ところが、ライトフライ級に出場して初戦敗退した96年アトランタ五輪時のデータが75年生まれとなっており、関係者がパスポートを確認したところ誕生日は75年1月25日だった。「彼は78年生まれ」と言い続けていた陣営も、指摘を受けると「よく分からない」と首をかしげるばかりだ。

 公称1メートル58が実際は1メートル54・7だった身長に続く“さば読み”。来年1月25日には40歳になるだけに、田口は「なおさら引導を渡さないと。絶対に勝たないといけない。スタミナもないでしょ」と必勝を誓っていた。

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2014年12月31日のニュース