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八重樫3階級制覇ならず 31歳去就迷い「僕が教えてほしい」

[ 2014年12月31日 05:30 ]

<トリプル世界戦>KO負けの八重樫

WBC世界ライトフライ級王座決定戦12回戦 同級1位 ペドロ・ゲバラ 7回2分45秒KO 同級3位 八重樫東

(12月30日 東京体育館)
 WBC世界ライトフライ級王座決定戦に臨んだ八重樫東(31=大橋)は7回KO負けし、3階級制覇はならなかった。

 右脇腹に走る痛みで「ヤバい」ことは分かった。八重樫はゲバラの左ボディー1発で7回KO負け。「こらえきれなかった。ボディーで倒れるのは初めて。自分でもビックリ」。ミニマム、フライ級に続く3階級制覇はならず「難しいですね」とため息をついた。

 9月の前戦でローマン・ゴンサレスに9回TKO負け。無敗の怪物と果敢に打ち合い称賛されたが、燃え尽き症候群に陥った。スパーリングで格下に打ち込まれ、覇気のない姿にジムのトレーナーからは「ちゃんとやれ!」と怒られた。2年間戦ったフライ級から3カ月で1階級下げる減量も想像以上に厳しかった。「(体を)つくるのが難しかったのは確か」と明かしたが「ライトフライでやると決めた以上、言い訳にしかならない。自分の力不足」と潔かった。

 31歳は去就について迷いを見せた。「やりたいとも思うけど、ずるずるやるものでもないと思うし、家族もいる。僕が教えてほしい」。この日は彩夫人の31歳の誕生日。「素敵な誕生日にしてあげたかった」。最後のつぶやきにだけ悔いがまじった。

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2014年12月31日のニュース