井岡大みそか3階級再挑戦だ 9・16再起戦KOで波に乗る

[ 2014年8月14日 05:30 ]

大みそかの大一番へ向け、世界前哨戦で快勝を誓う井岡一翔(左)と宮崎亮(右)、井岡一法会長

フライ級ノンタイトルマッチ WBA5位 井岡一翔―WBA14位パブロ・カリージョ

(9月16日 東京・後楽園ホール)
 元世界2階級王者の井岡一翔(25=井岡)は13日、大阪市内のジムで会見し、9月に東京で行うフライ級世界前哨戦で再起すると発表した。ノンタイトル戦としては異例の全国放送で、KO劇で復活を印象付け、大みそかの3階級再挑戦へつなげる方針だ。前WBA世界ミニマム級王者の宮崎亮(25=井岡)も同じリングで9カ月ぶりの再起戦に臨む。

 初黒星から約3カ月。雌伏の時を過ごし、たくましさを増した井岡は自信満々に言い切った。

 「前回負けて強くなる、きっかけを与えてもらったと前向きに考えている。意味のある負けにしたい。もう一度、世界チャンピオンに返り咲きたい。こんなところで終わられへん」。5月のアムナト戦では長いリーチと執拗(しつよう)なクリンチに手を焼き攻撃が単調になったと反省。しかし、体力負けしたという認識はない。

 「練習でフライ級の体は自然にできる。戦い方を重視し、いろいろ考えて試行錯誤してきた。ボクシングの幅は広がったと思う。距離をコントロールして、打たせずに打つことを心掛ける」とレベルアップを強調した。

 特に手本としたのが5階級制覇したシュガー・レイ・レナード(58=米国)だった。「以前から映像は見ていたけど、自分に重ねて見たのは今回が初めて。リーチの長い相手に対しても自分の距離を崩さない。いい勉強になった」と振り返った。鋭く踏み込んで素早い回転の連打を叩き込む。卓越したスピードから“スーパーエクスプレス”と称賛された名王者の動きを目に焼き付けてシャドーやミット打ちを繰り返した。

 今回対戦するカリージョはWBA14位の世界ランカー。軽快なステップワークが特徴で簡単な相手ではないが、眼中にはない。見据えるのは陣営が大みそかの開催を目指す3階級再挑戦だ。周囲も異例のバックアップ態勢を取る。ノンタイトル戦としては異例の全国放送だ。TBS関係者は「大みそかへの期待も込めて超異例の態勢。我々も勝負です」と話す。これだけの舞台を用意されれば一層、闘志は燃える。「KOで再起戦を飾りたい」。悲願の3階級制覇へ向け、強い姿を見せるのが使命と心得ている。

 ▽シュガー・レイ・レナード ウエルターからライトヘビーまで5階級を制覇し、ムハマド・アリ引退後の米国ボクシング界を盛り上げた。ロベルト・デュラン(パナマ)、マービン・ハグラー、トーマス・ハーンズ(ともに米国)らと“黄金のミドル”と呼ばれる時代を築いた。身長1メートル78、リーチ1メートル88。出入りのスピードとパンチの回転力が武器。長身のハーンズには身長で7センチ、リーチで10センチも劣勢だったが、81年9月16日のWBA・WBCウエルター級王座統一戦では14回に逆転TKO勝ちした。

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