興毅UNITEDジム移籍断念 ボクシング人生の窮地に

[ 2014年8月6日 05:30 ]

亀田興毅

 元世界3階級制覇王者の亀田興毅(27)が、UNITEDジムへの移籍を断念する意向であることが5日、分かった。同ジムの三好渥義会長の健康問題などもあって日本ボクシングコミッション(JBC)に提出した移籍届を同ジムが取り下げる意向を既に伝えた。興毅は移籍の道が断たれた上に他の移籍先候補もなく、ボクシング人生の窮地に立たされた。

 興毅はJBCの正式な可否の判断を待たずに、移籍を断念せざるを得なくなった。

 昨年12月の世界戦混乱問題で亀田ジムの会長らが事実上の資格剥奪処分を受け、亀田3兄弟は国内で試合ができなくなった。興毅は亀田ジムと以前から親交があり、受け入れに唯一理解を示してくれたUNITEDジムへの移籍を7月4日に発表したが、1カ月でその計画は頓挫した。

 JBCはこれまでの亀田家のトラブルを踏まえ、移籍の目安として適切なマネジメントができるか、また、世界戦開催などの実績があるかなどを挙げてきた。JBCはUNITEDジムに対してヒアリングを行う意向だったが、同ジムの三好会長が病気で入院中のため聞き取りの見通しは立たないまま。そのような状況下で同会長が興毅らを監督指導することは現実的に不可能な上、世界戦の開催実績もない。移籍が認められる可能性はもともと低かった。同ジムは既にJBCに対し、移籍届の取り下げの意向を伝えたという。JBCの想像以上の強固な姿勢に移籍ができると踏んだ興毅のもくろみは外れた。

 今後、興毅にはいばらの道が待っている。UNITEDジム移籍が認められなかった時のために、他の大手ジムへの移籍も模索していたが、トラブルの多い亀田家に現時点で手を差し伸べるところはない。熱望していたWBA世界スーパーフライ級王者・河野公平(ワタナベ)との指名試合の国内開催も諦めざるを得ない状況となった。

 JBCの処分決定後、元協栄ジムトレーナーの大竹重幸氏を新会長とする亀田ジム再出発プランを却下され、そして移籍の道も断たれた。八方ふさがりとなった元世界3階級制覇王者。現役を続けるには三男・和毅のように海外を中心に戦っていくしかない状況に追い込まれた。

 【亀田問題の経過】
 ▽13年12月3日 IBF・WBA世界スーパーフライ級王座統一戦で、IBF王者の亀田大毅が判定負け。IBFの立会人が「負けたら空位」から「負けても王座保持」と発言を一転させ、大混乱となる。

 ▽14年2月7日 JBCは亀田ジムの吉井慎次会長と嶋聡マネジャーを事実上の資格剥奪処分。亀田3兄弟は国内で試合ができなくなる。

 ▽3月18日 大毅が王座返上。

 ▽4月9日 JBCは、亀田側が処分撤回を求めた再審議の請求を却下。

 ▽4月21日 ジム会長らで構成する東日本協会は吉井会長を除名。

 ▽6月16日 東日本協会は元協栄ジムトレーナーの大竹重幸氏を新会長とする亀田ジム再出発案を却下。

 ▽7月4日 興毅がUNITEDジム移籍を表明し、同ジムがJBCに移籍届を提出。

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