小関 具志堅超えV14!8回TKOで日本人最多「これで気が楽」

[ 2014年8月3日 05:30 ]

TKOで14度目の防衛に成功し、喜ぶ小関桃

 女子ダブル世界戦が2日、東京・足立区総合スポーツセンターで行われ、WBC世界女子アトム級王者の小関桃(32=青木)は同級2位のデニス・キャッスル(42=英国)を8回TKOで下し、14度目の防衛に成功した。WBA世界ライトフライ級王者だった具志堅用高の13度を超える日本人最多防衛記録を打ち立てた。IBF世界女子ライトフライ級王者の柴田直子(33=ワールドスポーツ)は2度目の防衛に成功した。

 「桃ちゃん」コールに応えた。4月に訪問した足立区の養護施設「クリスマス・ビレッジ」の子供16人の大声援の中、小関が金字塔を打ち立てた。80年に13度世界王座を防衛した名ボクサー具志堅用高の記録を超えた小関は「子供たちに格好悪い姿は見せたくなかった」と笑顔を見せ、「これで並んだ、超えたと言われなくなるので、気が楽です」と本音を漏らした。

 序盤から得意の左ストレートに、強化してきた右フックや右アッパーを織り交ぜ、一方的に押し込んだ。だが、ムエタイの元世界王者の42歳のキャッスルは顔面を腫らしながらも引かずに前に出てくる。「正直、無理かもと弱気になった」。7回には挑戦者に投げ飛ばされる反則すれすれの行為にもあった。それでも気持ちを奮い立たせ8回には顔面に連打をまとめてレフェリーのストップを呼び込んだ。

 08年に日本ボクシングコミッション(JBC)が女子を公認してから2人目の世界王者。介護施設で週4日調理師として働きながら、6年間王座を守ってきた。14度の防衛はWBA世界女子フライ級王者のスージー・ケンティキアン(ドイツ)らに並ぶ連続防衛の女子世界記録でもある。「これからは(防衛の)回数ではなく、強くなって、自分のボクシングをつくり上げることに集中したい」。記録の呪縛から解放された女王は新たなテーマを掲げた。

 ◆小関 桃(こせき・もも)1982年(昭57)7月31日生まれ。東京都三鷹市出身の32歳。小平高―日女体大卒。小学生でサッカーに取り組み、中学1年でトレーニングの一環としてボクシングを始める。アマでは03年の第1回全日本選手権を制し、同年アジア選手権などに出場。07年にタイでプロデビューし、JBCが女子を解禁した08年5月に国内プロデビュー。同8月にWBC世界女子アトム級王座を獲得。1メートル61。左ボクサーファイター。

 ▽女子プロボクシング 日本ボクシングコミッション(JBC)は08年に女子を公認。アマは12年ロンドン五輪から採用した。男子との主な違いは1ラウンドの時間で男子3分、女子2分。世界戦のラウンド数は男子12回、女子10回。階級の名称、リミットは基本的に男子と同じだが、男子の最軽量級であるミニマム級(47・6キロ以下)の下に、女子はアトム級(46・2キロ以下)がある。女子は各団体の世界王座、東洋太平洋王座はあるが、日本王座、日本ランキングはまだない。

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