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京太郎 3―0判定勝ちも「怖かった、負けたと思った」

[ 2014年5月1日 05:30 ]

8R、石田(左)の顔面をとらえる藤本

プロボクシング ヘビー級8回戦 ○藤本京太郎 判定 石田順裕●

(4月30日 後楽園ホール)
 ヘビー級ノンタイトル8回戦で日本王者の藤本京太郎(27)が日本ミドル級2位の石田順裕(38)を3―0の判定で下した。

 ミドル級から4階級上げた石田の挑戦で注目を集めた一戦。序盤は石田ペースだった。京太郎は2回に右ストレートをまともに食らい、足がぐらつくピンチもあった。中盤以降、冷静さを取り戻し、大振りを捨てた。相手のペースが落ちてきたところに、細かくパンチを当ててリズムをつかんだ。ジャッジは1人が1点差、2人が2点差で京太郎を支持。「負けたと思ったけれど、勝ててよかった」。タイトルマッチではないが、負ければ王座から陥落する一戦で面目を保った。

 実は試合前から恐怖感でいっぱい。「怖かった。昨夜は眠れなかった」。WBA世界スーパーウエルター級暫定王座などを獲得した石田のキャリアは脅威だった。試合後も「効いたパンチがあった。凄い選手です」と称え、再戦の可能性については「僕はもういいです」と否定した。

 ヘビー級は人材不足で防衛戦ができない状況。「強い相手とやりたい」。今後は東洋太平洋王座再挑戦、海外進出を目指す。

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2014年5月1日のニュース