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山中 5連続KO防衛へ胸囲4センチ増、挑戦者は薄ボディー

[ 2014年4月21日 05:30 ]

ダブル世界戦予備検診で服をめくるジャモエ(右)のボディーをのぞき込む山中

WBC世界バンタム級タイトルマッチ 王者・山中慎介VS同級3位シュテファーヌ・ジャモエ

(4月23日 大阪城ホール)
 ダブル世界戦の予備検診が大阪市内で行われ、4選手はいずれも異常がなかった。6度目の防衛戦となる王者山中慎介(31=帝拳)は、昨年11月の前戦から胸囲が4センチ増してパワーアップしたのに対し、挑戦者シュテファーヌ・ジャモエ(24=ベルギー)は胸囲で5センチ劣る薄い肉体であることが判明した。山中は相手の弱点とみられるボディーへの攻撃で、5連続KO防衛を狙っていく。

 山中は初めて対面したジャモエと言葉を交わすことはなかったが、検診中に体をしっかり観察した。「思ったよりも、細くて小さかった」。積極的に前に出てくる好戦的なファイター型だけに、重厚な肉体をイメージしていたが、見た目から違った。検診の数値でも、山中より胸囲で5センチ、胸厚も1・5センチ小さかった。ジャモエは2年前にレオ・サンタクルス(メキシコ、現WBC世界スーパーバンタム級王者)にボディーブローでKO負けしており、山中は「ボディーが有効ですかね」とニヤリ。相手の弱点を再確認した。

 しかも、ジャモエの右腹部には自身の名前の頭文字の「S」「J」などをあしらった大きなタトゥーが彫られていた。右側はレバー(肝臓)のあるところ。「そこを“狙ってくれ”ってことなんですかね。目印ですね。ミット打ちするみたいです」。ご丁寧なことに急所を狙いやすくしてくれるタトゥー入りボディーを「(彫る時も)痛かったと思うけれど、試合当日はもっと痛いでしょうね」と容赦なく攻めるつもりだ。

 山中は前戦より胸囲が4センチ増した。着実に筋力アップしており、大和心トレーナーは「パンチは強く重く鋭くなっている」と話した。一方で、前夜はステーキ150グラム、ごはん250グラムなど、通常と変わらない食事を取るほど減量も順調。この日は休養日だが「動きたいと思うくらいエネルギーがある」と体調は万全だ。

 ボディーへの強打で仕留めるか、ボディー攻撃でガードが甘くなった顔面に一発を見舞うか。パワーアップした「神の左」で、勝負を決するのは間違いなさそうだ。

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