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村田 プロ4戦目は初の10回戦 5・22“第2の故郷”京都で

[ 2014年4月15日 05:30 ]

真剣な表情でパンチングボールと向き合う村田諒太

ミドル級10回戦 村田諒太(三迫)VSヘスス・ネリオ(メキシコ)

(5月22日 島津アリーナ京都)
 ロンドン五輪男子ミドル級金メダリストの村田諒太のプロ第4戦が5月22日に京都で行われることが14日、発表された。相手は初のメキシコ人で、10回戦も初めてとなる。約1カ月の米ラスベガス合宿出発前に都内で会見した村田は必殺パンチの「右ストレート」による4戦連続のKO勝利を誓った。

 プロ4戦目が決まった村田が新たなテーマに挙げたのは「右ストレート」だった。2月の第3戦では右アッパーで相手に強烈なダメージを与えた。アマ時代からボディーブローにも定評がある。だが、最もこだわりがあるパンチは右構え選手の基本となる右ストレート。往年の名選手、ハーンズやトリニダードの名を挙げて「右ストレートを打ち抜ける選手は華がある」と言い、「決め手となるパンチを磨きたい」と右ストレートを強化ポイントに挙げた。

 これまでの自身の右ストレートは「打ち上げて力が半減していた」という。それを試合前恒例の約1カ月のラスベガス合宿で「打ち下ろしてダメージを与える」フォームに進化させる予定だ。今回の相手は初のメキシカンで、世界ランカーとの対戦経験もあるネリオ。「ビデオを1試合見た。(柔らかい身のこなしで)パンチ(の威力)を殺すの がうまい」難敵だ。必殺パンチの威力を確認する格好の相手だけに「右ストレートで倒したい」と意欲を見せた。

 試合会場は愛着ある京都に決まった。奈良市出身だが、ボクシングの強豪・南京都高に通い、アマチュア時代は国体にも京都代表で出場している。「京都でできることがうれしい。友人やOB会の方も見に来てくれる」と話し、“地元”の盛大な応援は心強い限りだ。

 前日はテレビで世界6階級制覇王者のパッキャオが王座奪還した試合を見た。村田の中量級はパッキャオとメイウェザーの2大スターが君臨するが「新しいスターが生まれていない」と言い切った。「フロイド(メイウェザー)やパッキャオの次の争いに、自分も殴り込みをかけられるようにしたい」。近い将来の世界の中量級戦線参入に備え、まずは必殺パンチを磨いていく。

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