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村田「日本では珍しいけど」 金メダリスト3人競演に対抗心

[ 2014年2月21日 05:30 ]

ロンドン五輪金メダリストがそろい踏み!!公式会見に参加した村田(中央は鄒市明、右はメホンツェフ)

73・4キロ級契約 村田諒太(三迫)VSカルロス・ナシメント(ブラジル)

(2月22日 中国・マカオ)
 ボクシングのロンドン五輪男子ミドル級金メダリストの村田諒太(28)が20日、中国・マカオのホテル内でプロ第3戦の公式会見に出席した。「リング・オブ・ゴールド」と呼ばれる興行で競演する同じロンドン五輪金メダリストの鄒市明(ゾウシミン)(32=中国)、イーゴリ・メホンツェフ(29=ロシア)にライバル心を燃やし、海外では初、そして3戦連続となるKO勝利を誓った。

 巨大カジノリゾート、「ザ・べネチアン・マカオ」内で行われた公式会見には地元中国メディアを中心に各国から約100人の報道陣が集まった。興行を主催するトップランク社のボブ・アラムCEOから「ライジング・スター」と紹介された村田は世界が注目する一戦を前にして「(ボクシングのアジア拠点と期待される)この街に必要とされる試合をしたい」と力強く誓った。

 今回の興行はロンドン五輪の金メダリスト3人が競演する。村田は日本で行われた過去2戦では主役だったが、ここでは違う。ライトヘビー級のメホンツェフがおり、北京、ロンドンと2大会連続でライトフライ級を制した地元中国の鄒市明は最大の人気選手だ。村田は「金メダリストは日本では珍しいけれど、ここには3人いる。アピールするためにはしっかりパフォーマンスを発揮する必要がある」と2人への対抗心を隠さなかった。

 プロ初の海外での試合でも「ノックアウトを狙っていきたい」と目指すはKO勝利。主役を奪うにはインパクトがある圧倒的な内容で勝利を収める必要がある。対戦相手のナシメントは世界挑戦の経験もある36歳。この日、初めて顔を合わせて「キャリアがあってタフな相手。足をすくわれないように自分の仕事をしたい」と気を引き締めた。

 既に体重は契約リミットの73・4キロに達している。前夜は日本料理店でうなぎを食べてエネルギーを補給した。会見の最後は「謝謝(しぇしぇ)」と笑顔で締めくくり、その人懐っこいキャラクターを見たアラム氏は「引退したら俳優になれる」と笑って称えた。日本が誇る金メダリストは海外の大舞台でも落ち着いている。

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2014年2月21日のニュース