近大ボクシング部ミーティングに赤井総監督ら出席

[ 2013年7月25日 06:00 ]

部の再建策について語る(中央から右へ)赤井英和総監督と名城信男、石田順裕

 昨秋復部した近大ボクシング部の現役・OBミーティングがこのほど、スポニチプラザ大阪であり、現役や赤井英和総監督(53)や石田順裕(37)、名城信男(31)の元世界王者ら約30人が参加した。今春復帰した関西学生リーグでは3部4位。1997年まで1部で36連覇した栄光を奪回すべく意見交換した。赤井はパンチ力強化を目的に購入したハンドグリップを、大学4年間で3個壊した経験を披露した。

 元世界王者らかつてのエリートが熱弁を振るう。受け手は現役部員12人。復部した昨秋以降入部し、生まれて初めてグローブをはめた選手もいる。そこには出身クラブの再興という願いを引き継いだ、後輩への感謝と激励があった。

 「強いヤツが勝ち弱いヤツが負ける。流した汗が多く、頑張った練習をした者が勝つ。君たちに期待するのは、より厳しい練習をして自分を高めてくれることです」

 赤井が説いたのは、競技最大の魅力だった。大阪・浪速高で競技を始めインターハイを制し、近大進学。その後プロ転向し、12連続KOという当時の日本記録を樹立。愛称「浪速のロッキー」は世界王者をしのぐスターだった。

 その人気を支えたのが、KOシーンを演出するパンチ力。手首をひねって利かせるスナップは、運動器具ハンドグリップで鍛えたという。「スナップを強くするために大学4年間で3つ、折りました。使ってたら摩耗する。とにかくパンチ力をつけてください」

 赤井だけではない。「心肺機能を高めるロードワークなど、クラブを含め1日2度練習してもらえたら」と名城。石田は「エスカレーターを使わず階段を上る。普段の生活から上達を意識すべき」と金言を贈った。

 高校時代に実績を残した選手が皆無の現役を励ます逸話も、OBから紹介された。柔道部から転向し、1年次は学内のスパーでも倒された。ところが4年次には1部リーグ戦の最優秀選手に輝いた名選手が36連覇中にはいたという。

 「小手先の技術よりジャブ、ワンツーの基礎を磨く地道な努力が重要と分かった」「誰もいないトイレでシャドーボクシングします」。刺激を受けた現役は熱気を帯びた口調で決意表明した。

【近大ボクシング部経過】

  ▼09年6月17日 東大阪市の路上で通行人に因縁をつけて暴行、現金を奪ったとして部員2人を強盗容疑で逮捕。翌日、大学が廃部を発表。

 ▼12年10月27日 近大が復部と赤井の総監督就任などを発表。

 ▼13年2月17日 関西学生ボクシングリーグに出場することがリーグ運営委員会で正式決定。

 ▼5月12日 リーグ戦に2選手が出場し、4年ぶりに復帰。

 ▼6月2日 主将の城後響がリーグ戦2・3部合同トーナメント(Bパート)のライト級で優勝した。

(●)/ ○…ミーティングでは黄金期を支えたOBから各自の地元有望高校生を勧誘する提案がされた。戦前の創部以来培った人脈を活用していく。また岩本博義OB会長からは、大学クラブハウスにある道場が8月半ばにもリングが替わるなど全面改修されると発表。アマチュアボクシングは現在、ヘッドギアを外すなどのルール改正を進行中。浅井大貴監督は「試合前は外した練習をしたいが、安全面には気を配らないと」と指摘していた。

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