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猪木氏 参院選出馬理由は「維新伝心ジェット・シン」

[ 2013年6月6日 06:00 ]

出馬に至った経緯を話すアントニオ猪木氏

 元プロレスラーのアントニオ猪木氏(70)が5日、国会内で記者会見し、日本維新の会から夏の参院選に立候補すると正式表明した。選挙戦では、有権者の求めに応じて「闘魂注入ビンタ」をする意向を示し、石原慎太郎共同代表からは「日本人全員にやればいい」と“全国ビンタ行脚”にゴーサインも。「日本のために尽くしたい」と意気込んだ。

 ここは国会内かと思うほど爆笑の連続だった。

 一番の笑いを誘ったのは、日本維新から出馬する理由を聞かれ「維新伝心 ジェット・シン」と答えた時。意味を問われると「昔から言っていた」と、何の答えにもなっていない答え。「サーベルを鳴らすのは誰」と続け、自筆した句を誇らしげに披露した。

 「ジェット・シン」とは、かつて死闘を繰り広げたタイガー・ジェット・シンのこと。シンが武器として使った「サーベル」を「“さあ、ベル”を鳴らすのは誰」にかけたダジャレ。以前から「維新」に縁が深かったことを強調したかったようだ。

 共同代表の橋下徹大阪市長の従軍慰安婦発言で逆風が吹く中、石原氏は「橋下問題で苦しいが、いちるの望みだ」と期待。「選挙戦で有権者にビンタするか?」の質問には、石原氏が「日本人全員にビンタしてやればいい」とゴーサイン。全国で、どぶ板選挙ならぬ“どぶビンタ選挙”を展開することになりそうだ。

 トレードマークの赤いマフラーに赤いネクタイ。会見冒頭「元気ですかーっ」と叫ぶと、あまりの声量に石原氏がビビったほど。古希とは思えない若々しさで「元気があれば何でもできる。元気があれば、逆風が吹く維新に新しい風を吹かせられる」とし、支持率低迷を自らの手で打開するつもりだ。日本維新からの出馬は水面下で約1カ月前から検討してきたという。

 取材陣から「橋下氏にビンタをしないか」と質問が飛ぶと、石原氏が「ビンタじゃなくて口をふさいでくれ」と言うなど終始笑いに包まれた30分。ただ、北朝鮮の日本人拉致問題について質問された時は「25回訪朝した立場から言えば、対話が大切だ。当選すれば私も解決に向け協力する」と真剣に話した。

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