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猪木氏 参院選は維新から出馬ダ~!!18年ぶり国政挑戦

[ 2013年6月5日 06:00 ]

 元プロレスラーのアントニオ猪木氏(70)が、日本維新の会から参院選比例代表で出馬することが4日、分かった。95年の参院選に落選して以来、18年ぶりの国政挑戦。5日午後、記者会見する。当初4日に表明する動きもあったが、サッカーW杯アジア最終予選と重なったため避けたようだ。

 夏の参院選を前に、共同代表の橋下徹大阪市長による従軍慰安婦発言などで逆風続きの日本維新が、人気の高い猪木氏に白羽の矢を立てた。

 猪木氏は4日、都内のホテルで有力支援者と出馬について相談。この場を直撃取材したスポニチ本紙に対し「あした(5日)石原さんと会って決める。スポーツを通じて東アジアの外交強化に努めたいという気持ちはある」と意欲を示した。石原氏とは会ったことがなく、「(石原氏の)著書を読んで考え方を研究した」と述べた。

 日本維新関係者によると、同党が猪木氏と水面下で交渉を進めていた。永田町関係者は「世界各国の外交筋とのパイプを持つ猪木氏だけに、2020年開催を目指す東京五輪招致の顔としての活動が期待されている」と指摘。自民党も出馬要請していたという。

 1989年の参院選でスポーツ平和党(当時)から出馬し、初当選。湾岸戦争時にはイラクに渡って日本人人質の解放に尽力した。現在は米国に生活拠点を置き、会長を務めるプロレス団体「IGF」のイベントを主宰する一方、テレビ番組などでも活躍。北朝鮮には何度も訪問し、プロレス興行をしたり朝鮮労働党幹部と会談するなど強いパイプを持つとされる。

 02年のスポニチ本紙インタビューでは、国政復帰に関し「興味がないわけじゃない。だけど、今はオレの出番がないじゃないか。出番があればその気になれる。ただ今でも、何でも一番が好きなので、そういう思いはある」などと話しており、今夏こそが“出番”とみたようだ。

 ブラジルで過ごしたこともあり、サッカーには関心が高い様子。IGF公式サイトでは、4日付で「今夜、絶対に決めろ!勝って決めろ、そしてブラジルでの本大会出場だ。俺も応援している!頼んだぞ!」と、ザックジャパンへエールを送っていた。

 ▽アントニオ猪木(いのき)本名猪木寛至(いのき・かんじ)。1943年(昭18)2月20日、横浜市生まれ。一家でブラジルに移民し、17歳の時、力道山にスカウトされ帰国。60年に日本プロレスでデビュー。89年スポーツ平和党結党、参院議員に初当選。98年にプロレス引退。ブラジル親善大使。

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2013年6月5日のニュース