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河野 負けたら引退の覚悟も…小差判定負けに「何も考えたくない」

[ 2013年5月7日 06:00 ]

8回、ダウンを喫する河野

プロボクシング WBA世界スーパーフライ級タイトルマッチ12回戦 暫定王者リボリオ・ソリス 判定 王者・河野公平

(5月6日 東京・大田区総合体育館)
 0―2の判定で初防衛に失敗した河野は「勝ったかなと思った」と声を落とした。10回のローブローの減点も「全然、低くない」と反論したが、ソリス勝利の採点は4、2点差で、減点がなくても判定は同じ。「残念です」とぼう然と話した。

 序盤からソリスが仕掛けてくるのは想定していた。下がらずに攻撃をしのぎ、2回には「練習していた」という右カウンターを当ててダウンを奪う。5回から疲れが出たソリスを攻め、流れをつかんだが、8回に左フックでダウン。これが結果的に大きかった。

 「奇跡」と自ら話した王座奪取後は、本籍のある山梨県知事を訪問したり、母校の東京都目黒区立中目黒小で特別授業をしたりした。2度の世界挑戦失敗で暗転した人生は一気に華やかになった。初防衛戦は暫定王者との統一戦。奇跡を本物に変える絶好の相手だったが乗り越えられなかった。「負けたら引退」と話してきただけに、32歳の進退が注目される。「しばらく何も考えたくない」と明言は避けたが、小差の判定負けは、河野に引退の決断を迷わせることになりそうだ。

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2013年5月7日のニュース