石井「マジでむかつく」反則負け 2月ルール改正知らなかった

[ 2013年4月16日 06:00 ]

全米体重別選手権の決勝でまさかの反則負けにぶ然とする石井。柔道で2177日ぶりの黒星を喫した

柔道 全米体重別選手権大会・無差別級決勝 ●石井慧 反則 高橋徳三○

(4月14日 バージニアビーチ・コンベンションセンター)
 08年北京五輪柔道100キロ超級金メダリストでプロ格闘家の石井慧(26=I DASH RHINO)は国籍などを問わないオープン参加クラスに出場。高橋徳三(36=米天理大コーチ)と対戦した決勝で、相手の足に手で触れる反則で敗れた。柔道では07年4月29日に鈴木桂治(32=国士舘大監督)に敗れて以来2177日ぶりの敗戦。国際ルールの改正に対応できず、米国代表入りに向け課題を残した。

 まさかの反則負けに石井は珍しく感情をあらわにした。「マジでむかつくし、訳が分からない。おかしいよ」。2年ぶりの制覇がかかった決勝。序盤から優勢に試合を運び、高橋が2度の指導を受ける有利な展開に持ち込んだ。

 しかし、勝利目前の残り15秒、内股を狙った高橋の右膝に自分の右手が触ってしまった。今年2月から試行された国際試合の新ルールでは足取りが全面禁止され、手が足に触れただけで反則負けとなる。この新ルールを知らなかったため、反則負けの宣告を受けた直後は不快感をあらわにしたが、非が自分にあるのは間違いなかった。

 11日の練習中に右肘を負傷しながらも1回戦から順調に一本勝ち。決勝で戦った高橋は内股を得意とし、シドニー五輪金の井上康生や07年世界選手権金の棟田康幸を投げた実力者だった。試合前には「中に入れない。組み手を切って先に仕掛けていくこと。ケンカ四つなのでそれが救い」と万全の態勢を敷いたが、結果を残すことはできなかった。

 柔道での敗戦は07年4月の全日本決勝以来2177日ぶり。「自分が弱かっただけ。あのルールでは勝てない。全く違うスポーツになってしまった」。プロ格闘家として活動しながら、将来は米市民権を取得し柔道の米国代表として五輪を目指すことを考えているが、「五輪代表は冷静になってゆっくり考えたい」と明言を避けた。現状のままでは、現行ルールに対応できないという難題に苦しめられそうだ。

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