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村田 期限区切った「2年もすれば分かる」 フジテレビ所属は否定

[ 2013年4月12日 16:32 ]

村田諒太のプロ転向発表記者会見に出席した(左から)三迫ボクシングジム会長の三迫仁志氏、村田諒太、日本ボクシングコミッション森田健氏、帝拳プロモーション代表浜田剛史氏

 ボクシングのロンドン五輪男子ミドル級金メダリストの村田諒太(27)が12日、都内ホテルで記者会見を行い、プロ転向を正式表明した。

 昨年のロンドン五輪で日本選手48年ぶりの金メダルを獲得。大きな目標を達成したことで「ボクシングはもういいかな」と考えた時期もあった。これまで、プロ転向しない理由を聞かれると「オリンピックで金メダル獲ったら考える」と答えてきたという村田。年末年始の自身のテレビ特集を見て、プロになってラスベガスで試合をするという夢を思い起こした。家族や友人に相談した上で「子どもの頃の夢に近づきたい」と決意した明かした。

 当面はディフェンス技術の強化を課題に挙げ、中量級選手層の厚い米国での練習を夢見る。「自分のボクシング人生を楽しみにしています」。帝拳プロモーション代表浜田剛史(52)も「帝拳ジムとしても最大限サポートしていきたい」と垣根を超えた協力体制を強調した。

 プロ転向までの過程では、独自にプロ転向に動くなど一貫性を欠いた行動を理由に、日本アマチュアボクシング連盟から過去に例のない「引退勧告」を全会一致で決議される事態も起きた。村田はアマ連盟に感謝の意を示し「僕がプロに行って負けることは許されない。勝つことがアマチュアへの恩返し」と力を込めた。

 27歳と遅いデビューで、世界チャンピオンを目標に掲げる。「向いてるか向いてないかは2年もすれば分かる」とプロで通用するのか、見極めの目安も口にした。

 三迫ボクシングジム会長三迫仁志氏(79)によると、村田は16日に後楽園ホールでプロテストを受ける。この様子はフジテレビで生中継されることも発表された。後方でのバックアップは間違いないが、村田本人は「企業に所属するかは全く決まってない」とフジ所属報道を否定。「(家族を)安心させるためにもどこかに所属したい」と明かしたが、「今は何も決まってない状態です」と白紙を強調した。

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2013年4月12日のニュース