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ロンドン五輪金 村田がプロ転向の意向、アマとしては引退勧告

[ 2013年2月2日 23:04 ]

報道陣の取材に応じるボクシングのロンドン五輪男子ミドル級金メダリストの村田諒太

 ロンドン五輪のボクシング男子ミドル級金メダリストの村田諒太(27)=東洋大職=が2日、大阪市内のホテルで報道陣の取材に応じ、「プロに行きたい意思があるのは間違いないが、決めなければいけないことがいっぱいある」と慎重な言い回しでプロ転向の意向を示した。

 村田はこれまでプロ転向に否定的な発言を繰り返していたが、年末年始の自身のテレビ特集を見て自らの少年時代を振り返ったことがきっかけになったことを明かした。

 日本アマチュアボクシング連盟はこの日、大阪市内で開かれた理事会で村田がプロ転向の意向を持っていることを報告。国際連盟が独自に設立するプロ団体への参加要請を引退の可能性を理由に断る一方、全日本社会人選手権出場への意欲を見せたり、独自にプロ転向に動くなど一貫性を欠いた行動を取っていたことで、アマ選手としての引退勧告を全会一致で決議した。

 会議終了から約5時間後に村田は謝罪のため同連盟の山根明会長と会談。同会長は当初「プロを全面的にノーとは言わないが、礼儀がある」と話していたが、「村田選手には隠れた愛情を注いできたつもり。大成してくれたらいい」と述べた。

 村田は東京の三迫ジムと交渉中。同ジムは輪島功一らの世界王者を輩出し、1964年東京五輪バンタム級金メダルの桜井孝雄もプロ転向後に所属した。

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2013年2月2日のニュース