4・8トリプル世界戦!五十嵐“不純な動機”で八重樫指名

[ 2013年1月24日 06:00 ]

ファイティングポーズをとる帝拳ジムの(左から)五十嵐俊幸、山中慎介、三浦隆司

トリプル世界戦

(4月8日 東京・両国国技館)
 プロボクシングの帝拳ジムは23日、都内で会見し、世界王者の五十嵐俊幸(29)と山中慎介(30)、挑戦者の三浦隆司(28)が4月8日に両国国技館でトリプル世界戦を行うと発表した。2度目の防衛戦となる五十嵐は前WBA世界ミニマム級王者の八重樫東(29=大橋)を自ら挑戦者に指名して、日本人対決が実現。知名度で劣る王者は、昨年6月の井岡一翔(23=井岡)とのWBA・WBC王座統一戦で死闘を演じた人気選手を踏み台にして、名を上げる決意を口にした。

 まるで挑戦者のように鼻息が荒い。防衛戦の相手として、ミニマム級から階級を上げて再起する意思を示していた八重樫を選んだ五十嵐は「自分から志願しました。自分は人気がない。手っ取り早く人気や知名度を上げるために強い相手を選びました」と“不純”な動機を率直に明かした。

 嫉妬心がある。04年アテネ五輪に出場している五十嵐は昨年11月に元五輪代表の日本人世界王者として初の防衛に成功した。だが、「注目されていた感はなかった」と周囲の反応が以前と大きく変わることはなかった。対照的だったのは八重樫だ。昨年、井岡との王座統一戦で判定負けして王座から陥落。しかし、統一戦は平均18・2%の高視聴率をマークし、顔を大きく腫らしながらひたむきに闘う姿が好感を呼び、知名度は急上昇した。その後もテレビ出演が相次ぐなど一躍、人気選手となった。

 アマ時代には1学年上の八重樫と4度対戦して全勝している。「失礼ですが、何回やっても負けないと思っていた」と振り返る相手がブレークする中、実績と人気が比例しない現状には「少なからず、思うことがある」と忸怩(じくじ)たる思いがあった。

 ただ勝つだけでなく、名前を売って稼いでこそプロだ。「八重樫さんの人気と知名度にあやかりたい」。八重樫を踏み台にして、スターの仲間入りへ――。元五輪代表のエリートは野心をむき出しにして防衛戦に臨む。

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