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蝶野が引退の“同志”小橋にメッセージ「功労は誰もが認めるもの」

[ 2012年12月11日 20:29 ]

小橋健太にメッセージを送った蝶野正洋

 プロレスラーの蝶野正洋(49)が11日、9日に引退を表明したノアの小橋健太(45)に公式サイトでメッセージを送った。

 蝶野は新日本プロレスの「闘魂三銃士」、小橋は全日本プロレスの「四天王」として1990年代のプロレス界をけん引。蝶野は「まずは“ご苦労さま”。小橋選手は、ライバル団体、ライバル関係として、長年にわたってプロレス界を盛り上げるために競い合ってきた同志だと思っています」と小橋を“同志”と表現し、ねぎらった。

 一番の思い出として、2003年5月2日に東京ドームで行われたプロレスと総合格闘技のイベント「ULTIMATE CRUSH」のシングルマッチを挙げた。

 「自分はドーム大会の直前の試合で左膝の靭帯を損傷して歩くこともままならず、小橋選手も怪我から復帰してすぐの試合だったはず。お互いに怪我で万全の状態ではないにも関わらず、全力を出し切った戦いは、いまでも忘れられません」。“ミスタープロレス対ミスタープロレス”と称されたこの試合で、蝶野は敗れたものの、小橋のハーフネルソンスープレックス6発を受け切り、2人ともファンの大喝采を浴びた。

 そして「今回、小橋選手の引退発表は、肉体的なものが一番の要因になっていますが、それはアスリートとしては誰もが辿らざる得ない道だと思います。ただ、小橋君が築いてきたプロレスは、後進に引き継がれ、そして語り継がれるものです。三沢社長が亡くなられたあとのノアを引っ張ってきた功労も含め、小橋選手に対する業界内の評価は誰もが認めるもので、それはファンも同じ気持ちのはず」と、その功績を高く評価した。

 小橋の引退試合はデビュー25周年となる来年2月26日が有力。蝶野は「引退後は、デビュー以来、酷使し続けてきた体を一度休めることに集中してほしいですね。自分も含め、引退後に業界とどういう立ち位置で接点を持つかは、みんなが考えないといけない。現役引退後の業界底上げの役割を、小橋選手とは時間があったら一度ゆっくり話をしてみたい。まずは、来年の引退試合に向けての最後の調整。無理をせず、最後のリングに上がってもらいたいですね」とエールを送った。

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2012年12月11日のニュース