長谷川、頂点返り咲きの秘密兵器は藍も愛用ハイソックス

スーパーバンタム級１０回戦 長谷川穂積ＶＳアルツロ・サントス

（12月22日 神戸市立中央体育館）
　頂点への返り咲きを目指して、まずは足元を固めた。世界前哨戦に臨む長谷川穂積（３１真＝正）が７日、神戸市内の所属ジムでスパーリングを公開。練習開始前に左足に黒いハイソックスを履いた。

　「減量すると足がつりやすくなる。その予防です。バンタムの時はいつも左足だったんで、そっちだけ」。ふくらはぎを強く締めつけることで負担を軽減する機能があり、女子ゴルファー・宮里藍も愛用するアイテムだ。６回のスパーで軽快なフットワークと一気にたたみかけるコンビネーションを披露。「打たれずに打つ。試合で顔に傷をつくらずに帰りたい」と意気込んだ。

　直近３戦のフェザー級（５７・１キロ）より１階級軽いスーパーバンタム級（５５・３キロ）だけに、減量にも慎重で１カ月半前から開始した。「あと５キロぐらい。ご飯をセーブして水分は取りたいだけ。この体にも慣れて順調です」。１０度防衛したバンタム級時代は直前２週間程度で一気に体重を落とした。かつてない取り組みが長谷川の本気度を物語る。