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石井 1年ぶり復帰戦は元UFCヘビー王者と対戦

[ 2012年12月8日 06:00 ]

大みそかの「INOKI BOM-BA-YE」でティム・シルビアと対戦が決まった石井(右)

 大みそかに両国国技館で行われるIGF創立5周年記念「INOKI BOM―BA―YE2012」(スポーツニッポン新聞社後援)にプロ格闘家の石井慧(25)が参戦し、元UFC世界ヘビー級王者のティム・シルビア(36=米国)と総合ルールで対戦することが7日、発表された。石井は昨年大みそかの「元気ですか!!大晦日(みそか)!!」でエメリヤーエンコ・ヒョードル(36=ロシア)に敗れて以来1年ぶりの復帰戦で2メートル4の大巨人を相手に復活の白星を目指す。

 石井の復帰戦が正式に決まった。この日、パキスタン遠征から帰国したアントニオ猪木IGF会長が、石井の「INOKI BOM―BA―YE2012」参戦を発表した。現在オランダに滞在している石井は「マジでうれしいっス。頑張るっス」と決意を口にした。

 対戦相手は元UFC世界ヘビー級王者シルビア。ヒョードルやアントニオ・ホドリゴ・ノゲイラらとの対戦経験があり、通算36試合で29勝7敗で19KO勝ち。2メートル4の巨体から破壊力抜群のパンチを繰り出す打撃の得意なタイプ。復帰戦にふさわしい難敵だが、石井は「タフででかい。でもテーマはガンガン」と真っ向勝負を挑んでいく。

 昨年大みそか、ヒョードルにKO負け。「うまく説明できないが、いい経験。ヒョードルのパンチ一発は一流コックのつくるスープと一緒。誰でも食べられるわけではないし、一口食べた瞬間にいろいろな味が口中に広がった」と独特の表現で振り返るが、それが苦闘の始まりだった。今年は参戦予定のブラジルやインドの試合がキャンセルとなるなどリングに上がる機会に見放され「マジでつらかった」という。

 この1年は米ロサンゼルスやオランダなどでジェロム・レ・バンナやゲガール・ムサシらとともに練習を積んできた。「バンナやムサシには凄く世話になった。ムサシに技術を学んだ。シルビア戦へのゲームプランもムサシが考えてくれて後はやるだけ」と支えてくれた人たちに恩返しするためにも勝利を目指す。

 今後はいったん拠点のロサンゼルスに戻って調整。26日に帰国し、1年ぶりのリベンジを狙うことになる。

 ◆地上波決定 「INOKI BOM―BA―YE2012」が来年1月4日午前1時40分からフジテレビで放送されることが決定した。BSフジでは12月31日午後7時から放送されることも決まった。

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2012年12月8日のニュース