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井岡、墓前に2階級制覇誓う「今度も結果を残したい」

[ 2012年12月7日 06:00 ]

自分のルーツである山口県周防大島を訪れ、墓前で必勝を誓う井岡一翔

WBA世界ライトフライ級王座決定戦 井岡一翔VSホセ・ロドリゲス

(12月31日 大阪・ボディメーカーコロシアム)
 大みそかのWBA世界ライトフライ級王座決定戦に臨む井岡一翔(23=井岡)は6日、自身のルーツである山口県周防大島を訪れ、墓前で2階級制覇を誓った。

 父の一法トレーナーによると、井岡家は村上水軍の末裔(まつえい)で漁業を営んでいた。曽祖父の春樹さんは細身ながら相撲の強さで近隣に名を響かせ、祖父の昭廣さんは下関沖で船のエンジンが止まった際に艪(ろ)を漕いで島まで帰った逸話がある。たくましい血が脈々と受け継がれている。

 井岡家の跡取りである一翔を甘やかさず、小さい頃から“男が泣くな!”と叱りつけた昭廣さんだが、03年12月31日に他界。「生でチャンピオンになった姿を見てほしかった。今度も結果を残したい」。昨年に続き、祖父の命日に上がるリングで必勝を期す。

 墓参り後はすぐ走り込みに突入した。島内の嵩山(だけさん)を約1時間で走破。標高619メートルながら、頂上にハンググライダー出発点が設置されるほど稜線(りょうせん)が急傾斜で下半身強化にはうってつけ。「心が折れそうになるぐらいキツイけど、乗り越えないと結果は出せませんから」。年末に向け、ハードトレで最高の状態に仕上げていく。

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