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西岡、先制パンチ!ドネア常連ステーキ店“横取り”

[ 2012年10月12日 06:00 ]

インタビューに答える西岡

WBCダイヤモンド・IBF・WBO世界スーパーバンタム級王座統一戦 西岡利晃VSノニト・ドネア

(10月14日 米カリフォルニア州カーソン ホーム・デポ・センター)
 WBC名誉王者・西岡利晃(36=帝拳)が10日、WBO・IBF王者ノニト・ドネア(29=フィリピン)との王座統一戦に向けた公開練習を米ロサンゼルス市内のジムで行い、詰めかけた約100人の報道陣に対し、最高の仕上がりをアピールした。自身初の屋外戦に備えて“ベランダトレ”を積むなど対策は十分。ドネア有利の下馬評を覆すファイトで、世紀の一戦をモノにする。

 公開練習は30分の時間が割り当てられていたが、西岡はパンチングボールを軽く打つ程度で終えた。その後、帝拳ジムの本田明彦会長(65)がニヤリと笑い、こう話した。

 「西岡は(12日の)計量後にパスタを食べて、夜にはステーキを食べるが、予約を入れたステーキ店にドネアも予約の電話をしたらしい。店員は“西岡が予約済みだ”って伝えたみたいで、ドネアが他の店に移ったんだよ」

 今年7月、対戦を直談判するためロサンゼルスを訪れていた西岡は、前IBF王者マゼブラ戦の前日計量を終えたドネアと今回予約を入れたステーキ店で遭遇。それほどドネアのお気に入りの店だった。4階級制覇王者の計量後のルーティンを崩した格好の本田会長は「まずいステーキでも食べて腹でも壊してくれれば」と“ブラックジョーク”で笑い飛ばした。
 
 会場は、屋外テニスコートの中央に、天井付きの特設リングを設置したスタジアム。自身初の屋外戦に向けても準備は万端だ。西岡は5階建てビルの最上階に入っている帝拳ジムで練習を行っているが、ジムの浜田剛史代表によると、減量のために暖房を入れたスパーリングを行った後、ベランダに出てミット打ちを行い屋外での感覚を養っているという。

 「ドネアがどう出てきてもいいように対策を立ててきた。最高に調子はいい。前戦のマルケス戦を100とするなら150」と西岡は自信満々だ。警戒しなければならないのは、ステーキ店の“横取り”による、食べ物の恨みだけ。下手にドネアを怒らせてしまったことが、吉と出るか凶と出るか…。

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2012年10月12日のニュース