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佐藤 計量で“一発KO”挑戦者は減量失敗…3度目でやっと

[ 2012年7月8日 06:00 ]

WBC世界スーパーフライ級王者・佐藤の要望でグローブに「みちのく魂」の文字がプリントされた

WBC世界スーパーフライ級タイトルマッチ 王者・佐藤洋太―挑戦者・シルベスター・ロペス

(7月8日 横浜文化体育館)
 WBC世界スーパーフライ級タイトルマッチ(8日・横浜文化体育館)の前日計量が7日、都内で行われ、3回目でリミットの52・1キロでパスした挑戦者に対し、王者・佐藤洋太(28=協栄)はリミットで一発パスした。ガッツポーズを決めた佐藤は「腹をバンバン打ちますよ」とボディー攻めに自信を見せた。

 挑戦者・シルベスター・ロペス(24=フィリピン)は減量に失敗していた。最初の計量で100グラムオーバー、2回目もクリアできなかった。つばを吐き、縄跳びをし、トイレで用を足した。最初の計量から45分後、何とかパスすると顔を引きつらせながら笑った。

 ロペスの1分間の脈拍数は前日の「54」から「79」に上昇。急激に体重を落としたのが数値にも表れた。一般的に減量苦の場合、消化機能が低下し、計量後の飲食も内臓に負担がかかる。ロペスの左を警戒する佐藤は右のガードを上げての左ボディーとアッパーを強化してきたが、挑戦者へのボディー攻撃はより効果的となる。

 グローブに刻まれた「みちのく魂」の文字について「東北の人に勇気と感動を与えたい」と佐藤。地元・岩手の思いも乗せた復興グローブで挑戦者のボディーをえぐり、初防衛を成功させる。

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