佐藤 場外戦で先手!“ヘラヘラ”で勝つ!
WBC世界スーパーフライ級タイトルマッチ
(7月8日 横浜文化体育館)
予備検診が6日、都内で行われ、佐藤洋太(28=協栄)はリーチなど3項目で挑戦者のシルベスター・ロペス(24=フィリピン)を上回った。王座を奪取した3月のスリヤンとの世界戦でも身長とリーチで上回っており「身長差を生かせれば培ってきたものを生かせる」と自信をのぞかせた。
ロペスとはこの日が初対面だったが、場外戦でも先手を奪った。検診を終え、報道陣に促されて挑戦者と向き合うと「こういうの苦手なんすよ」と言ってヘラヘラ笑った。すると相手もつられて頬を緩めた。その光景はスリヤン戦の前日計量と全く同じ。緊張している相手を手玉に取るマインドコントロールで自分のペースに持ち込んだ。
その間に相手の特徴を分析した佐藤は「真面目そう。だましてやろうと思う」とニヤリ。スリヤン戦ではフェイントを使ったパンチでダウンを奪ったが、実直なロペスにもトリッキーな動きが効果的だと自信を深めた。
試合当日はWBC世界バンタム級シルバー王者・亀田和毅(20)が来場予定。対戦を熱望する和毅は「サトウのごはんをトルティーヤに包んで食べたる」と挑発してきたが、心は乱れていない。「今はロペス戦以外に余裕はない。(ロペスは)本物ですから」と目の前の一戦だけに集中している。
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