“モナカ”腹筋の八重樫 “予測不能パンチ”土台できた

[ 2012年6月16日 06:00 ]

余裕の表情で検診を受けるWBA王者・八重樫

プロボクシング WBC・WBA世界ミニマム級王座統一戦12回戦 WBC王者・井岡一翔―WBA王者・八重樫東

(6月20日 ボディメーカーコロシアム=大阪府立体育会館)
 プロボクシングWBC・WBA世界ミニマム級王座統一戦の予備検診が15日、東西で行われ、都内で受診したWBA王者・八重樫東(29=大橋)は昨年10月の計測から胸囲、胸厚、首回りの3項目で成長した。4月から取り組んだ肉体改造により、パンチ力につながる筋力が大幅にアップ。決戦に向け、憧れの元4階級制覇王者ロイ・ジョーンズJr(43=米国)から盗んだ必殺パンチで挑むことを明かした。また大阪市内で検診を受けたWBC王者・井岡一翔(23=井岡)も異常はなかった。

 研ぎ澄まされた八重樫の肉体をチェックした羽生信義コミッションドクター(59)が驚きの声を上げた。「全体の筋力がパワーアップしている。腹筋などは凄いよ」。この日の検診では、昨年10月から首回りが0・5センチ、胸囲で1・9センチ、胸の厚さで1センチ大きくなった。羽生氏は胸囲の成長に注目し、パンチ力につながる広背筋が強化された結果と指摘。腹筋は大橋会長がアイスクリームの「モナカ」と形容するほど、究極の形状に仕上がった。

 極限状態を維持する王者の姿を確認した松本好二(こうじ)トレーナー(42)は「体調がいいと、ロイ・ジョーンズのようなパンチが打てるようになるんです」と漏らした。八重樫の理想像は予測不能なパンチを繰り出し4階級を制覇したロイ・ジョーンズJr。バスケットのセミプロでもあり、午前中にバスケットの試合に出場し、夜にボクシングの興行に出場する鉄人だ。八重樫は小、中学校時代、バスケット部に所属。黒沢尻工高でボクシング部に入ると、ジョーンズのビデオを見て、トリッキーな動きをまねしてきた。勝負どころで“かえるパンチ”を見舞うことができれば、井岡KOの切り札になることは間違いない。

 検診後には都内のジムで1時間半の練習を行い、リミット(47・6キロ)まで残り700グラムとした。ジムでの調整はこの日で終了。過酷トレの結果が数字に表れ「確実にパワーアップしていることは間違いない。肉体改造完了」と手応え十分に、決戦の地・大阪に乗り込む。

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