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長谷川、復活7回TKO!現役続行か…決断は保留

[ 2012年4月7日 06:00 ]

6R、長谷川の右で血しぶきが舞う

57・1キロ契約10回戦 長谷川穂積 TKO フェリペ・カルロス・フェリックス

(4月6日 東京国際フォーラム・ホールA)
 前WBC世界フェザー級王者・長谷川穂積(真正)はノンタイトル10回戦でフェリペ・カルロス・フェリックス(メキシコ)にTKO勝ちし、再起戦を飾った。

 試合終了のゴングが打ち鳴らされると安どの表情を浮かべた。

 「ムチャクチャ硬かった。練習したことの5%しか出せなかった。でも勝てただけよかった」

 昨年4月、ジョニー・ゴンザレスに4回TKO負けして以来約1年ぶりのリング。序盤から左ボディー、左ストレートを的確にヒットさせ、7回はコーナーに追い詰めて連打でダウンを奪うと再開後のラッシュでTKO勝ちした。それでも「自分が想像したボクシングとはほど遠かった」と自己採点は辛かった。

 この試合を現役続行か否かを判断する“査定マッチ”と位置づけたが「終わったばかりで今は分からない。もうちょっと考えたい」と態度を保留した。それでも久しぶりの実戦で闘争心に火がついたのは確かだった。

 「ノンタイトル戦の雰囲気を楽しめた。デビュー戦みたい。今回出せなかった分を次は出せるんじゃないかと思ってしまう」。笑顔で振り返れる試合が現役最後とはならないはずだ。

 ◆長谷川 穂積(はせがわ・ほづみ)1980年(昭55)12月16日、兵庫県西脇市生まれの31歳。99年11月プロデビュー。05年4月にWBC世界バンタム級王座を獲得。10度防衛。10年4月に王座陥落。同年11月にWBC世界フェザー級王座に挑戦し、12回判定勝ちで2階級制覇を達成。11年4月の初防衛戦で4回KO負けして王座陥落。通算29勝12KO4敗。1メートル68、左ボクサーファイター。既婚。

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2012年4月7日のニュース