亀退治発言に反撃!興毅「ワニワニパニックにさせたるわ」
WBA世界バンタム級タイトルマッチ 亀田興毅―ノルディー・マナカネ
(4月4日 横浜アリーナ)
世界戦の予備検診が30日、都内で行われ、王者・亀田興毅(25=亀田)が身長で7・5センチ上回った。母国で「ワニ」の異名を持つ挑戦者の亀退治発言を受けて、幼少の頃からワニ飼育のスペシャリストだった興毅は自信満々に返り討ちを宣言。人気ゲームの「ワニワニパニック」をもじる余裕も見せ、ハンマーのような拳で「ワニ男」をパニックに陥れる。
亀田家恒例の試合直前パフォーマンス。今回のお題は、ゲームセンターにある人気ゲームだった。
検診の行われた時間帯が違ったため、挑戦者マナカネとはニアミスだった。しかし、相手に言わせるだけでは興毅も収まらない。マナカネの異名「ワニ」は母国インドネシアで、何でもかみつき仕留めるという意味がある。マナカネは前日の来日時に「亀をかみ切ってやる!」と豪語したが、興毅は「俺の亀の甲羅はめっちゃ硬い。あいつの歯折れるで。ワニワニパニックにさせたるわ」と反撃。ゲームセンターの人気機種を引き合いに出す余裕をみせた。
生まれ故郷の大阪・西成時代には20センチほどの小ワニを飼っていた。王者にとってワニの扱いはお手のもの。もちろん、暴れた時の対策も十分心得ている。「ムツゴロウやな」。攻略のイメージは、あらゆる動物をいとも簡単に手なずけた、畑正憲さん。「よっしゃよっしゃ~、っていい子いい子で静かにさせといて、隙を突いてバッコーンて左ストレートからアッパーカットや」。老かいな“ムツゴロウ作戦”で一瞬の油断を誘い一発を食らわす作戦だ。
かつて、あのマイク・タイソンもイベンダー・ホリフィールド戦(96年6月)の試合中に相手の耳に2度かみつき、失格となった。あくまで挑発だとは分かっていても、興毅はかみつきを未然に防ぐため相手陣営に忠告を促すことも考えている。ワニ男対策に自信満々の王者はKOで「上野動物園送り」を宣言。おとなしくなったワニは、子供たちのアイドルになるしかない。
▽ワニワニパニック 89年にゲームセンターに初めて登場。水平方向にあいた穴から顔を出すワニを手持ちのハンマーで叩いていく。ゲーム終盤は目まぐるしく出入りしてタイトル通りプレーヤーをパニックに陥れる。ワニにかまれればポイントがマイナスになる。最高99点で、制限時間50秒。40匹以上叩くと10秒間延長される。ちなみに興毅は今年に入り88点を記録。ワニ男が相手の“実写版”で満点を目指すと豪語した。
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