東京五輪ボクシング金メダリスト 桜井孝雄さん死去

[ 2012年1月12日 06:00 ]

64年10月、東京五輪のボクシング・バンタム級で金メダルを獲得した桜井孝雄氏(左から2人目)

 64年東京五輪ボクシング金メダリストの桜井孝雄(さくらい・たかお)氏が10日午前5時14分、食道がんのため千葉県船橋市の自宅で死去した。70歳。葬儀・告別式は近親者のみで行われる。

 現役引退後は東京・築地でワン・ツー・スポーツジムの会長を務めていたが、約1年前から入退院を繰り返していた。昨年11月29日には東京・後楽園ホールで行われた三迫ジムの興行に「お別れにいってくる」と家族に言い、医者の付き添う中で会場に訪れていた。三迫仁志会長は当時、病気だと聞かされておらず「随分やせていた」と最後に会った印象を語った。

 千葉県出身の桜井氏は佐原一高(現佐原高)でボクシングを始め、中大に進学。4年時に出場した東京五輪のバンタム級で金メダルを獲得した。これまでで日本人では唯一のボクシングの五輪金メダリストだ。

 65年に三迫ジムからプロデビュー。22連勝後の68年7月、世界バンタム級王者ライオネル・ローズ(オーストラリア)に挑戦し、0―2の判定で敗れた。69年に東洋王座を獲得。2度の防衛後、71年に引退した。プロ戦績は30勝4KO2敗。

 ◆桜井 孝雄(さくらい・たかお)1941年(昭16)9月25日生まれ、千葉県佐原市(現香取市)出身。千葉・佐原一高(現佐原高)でボクシングを始め、全国高校総体を制覇。中大時代の64年東京五輪でバンタム級を制した。65年にプロデビューし、68年に世界王者に挑んだが判定負け。69年には東洋王座をつかんだ。

 ▼三迫ジム・三迫仁志会長 (68年の)ライオネル・ローズ戦は今でも勝ったと思っている。金メダリストは100年、200年出ない。彼がたった1人のゴールドメダリストだ。

 ▼60年ローマ五輪フライ級銅メダリスト・田辺清氏 桜井が1年の時、1度だけスパーリングをしたが天才的なボクサーだった。打とうとすればステップバック、ひるめば向かってくる猫のような感じのやつだった。(中大で2年先輩) 

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