馬之助さん　猪木と五寸釘マッチ、馬場を怒らせ…

上田馬之助さん死去

　【馬之助さん名勝負】

　☆五寸釘（くぎ）マッチ（７８年２月８日　日本武道館）抗争を繰り広げるアントニオ猪木戦。４万本もの五寸釘をリング下に敷き詰めて完全決着を狙ったが、猪木の腕折りに戦意喪失し、セコンドのシンがタオル投入しＴＫＯ負け。両者落下はなし。

　☆怒りの腕折り（８３年３月３日　後楽園ホール）シリーズ最終戦で実現したジャイアント馬場との一騎打ち。温厚な馬場がラフファイトに怒り、両足で上田の左腕を挟みながらジャンピング腕折りを連発。約１４０キロの全体重が左腕にかかったため上田はもん絶した。

　☆前田道連れ（８６年３月２６日　東京体育館）盟友シンと仲間割れし、新日本に復帰した上田は正規軍としてＵＷＦ軍との５対５イリミネーションマッチに参加。当時飛ぶ鳥を落とす勢いだった前田日明のキックを何発浴びても倒れず、両者リングアウトに持ち込み、ファンをうならせた。