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特別な“あの娘”に「最高のKO」贈る!興毅、秘策あり

[ 2011年8月31日 06:00 ]

計量をパスしマッスルポーズを取る亀田興毅

 プロボクシングのダブル世界戦の前日計量が30日、東京都港区のTBS本社1階スペースで一般公開で行われ、WBA世界バンタム級王者・亀田興毅(24=亀田)ら4選手全員がリミットちょうどで一発クリアした。興毅は詰めかけた約200人のファンに「最高のKOで締める」とKO勝利を約束した。またWBA世界スーパーフライ級王者カサレスに挑む清水智信(30=金子)は王座奪取を誓った。

 「最高のKOで締める」。短い言葉に王者の自信がみなぎっていた。5月の初防衛戦では挑戦者が12回開始のゴングに応じることができずレフェリーが両手を振った。

 「気持ち良かったな。あれ好きやねん。立ち上がってこれへんのは完全に戦意喪失ってことやから」という興毅。だが、V2戦はそれを上回るKOシーンをイメージしている。「バーンと倒して10カウント。のびるか、うずくまるかどっちかや」。

 自信の裏には秘策がある。「絶対当たるパンチを2つ練習してきた」。両拳を前に突きだし「ダブルパンチ~。ブワーンって吹っ飛ぶから楽しみにしといて」とおどけて手の内は隠したが、ひそかに左のノーモーションに磨きをかけた。ほかにも新武器を携えたようだ。

 V2戦には特別な思いがある。試合翌日の9月1日は、中学時代から11年間交際している一般人女性の25回目の誕生日だ。17日に東京・大手町で行った公開スパーリングでは興毅が会場を去った後もスタッフとともに撤収作業を手伝う彼女の姿があった。「今は試合しか頭にないから何にもしてあげられへん」。だからこそKO勝利を献身的に支えてくれる彼女への最高のプレゼントにする。

 計量後の写真撮影では、挑戦者から食べかけのチョコレートを口元に近づけられた。想定外の挑発にも鋭いメンチ切りの逆襲で一気に詰め寄り、逆にデラモラを萎縮させた。「格の違いを見せつけたる。全てのラウンドを支配するよ」。真価が問われるV2戦。王者の左が開花する。

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2011年8月31日のニュース