長谷川「全身全霊で」現役続行表明 年内にも試合へ

[ 2011年8月2日 06:00 ]

神戸市内のジムで現役続行を表明した長谷川穂積(左)と山下会長

 プロボクシングの元2階級制覇王者の長谷川穂積(30=真正)が1日、神戸市内の所属ジムで会見を開き、現役続行を表明した。4月にWBC世界フェザー級王座の初防衛に失敗し、その後は進退保留のまま“充電期間”を過ごしていた。世界王者の肩書を失ったことで原点に返り、再び自分の実力を確かめようと決断。フェザー級にとどまり年内に再起戦に臨む。

 王座陥落から約4カ月間の沈黙を破り、長谷川は晴れやかな表情で切り出した。「僕の人生はボクシングと思っている。ボクシングをやりたい自分がいるなら正直に従おうと思った。全身全霊でやりたい」。競技への熱い思いが現役続行の決め手となった。

 戦う理由を求めて悩んだ。WBC世界バンタム級王座を10度防衛し、飛び級での2階級制覇も達成。「正直、満足した部分はあった」と言うように、フェザー級初防衛戦でジョニー・ゴンサレス(メキシコ)に4回TKO負けしても「悔しくなかった」と、いったんは闘争本能が消えた。

 引退も考えたが、ロードワークは欠かさなかった。妻・泰子さんからは「やめたかったらやめればいい。やりたかったらやればいい」と自身の意思を尊重してもらい、6月からはジムワーク、7月にはスパーリングを再開。そんな中、07年の真正ジム設立当初からの同僚・山田卓哉がドクターストップにより引退することになった。「自分は体の異常が何もなく、いつも通り練習できる」と考えさせられ、再起へと心が傾いていった。世界王者の肩書をなくしたことで、初心に帰ることもできた。「デビュー戦に戻った気持ち。本当に自分が弱いのかが疑問。自分がどれだけのボクサーか確かめたい」。情熱を取り戻し、現役続行を決断した。

 階級はフェザー級にとどまる意向で、山下正人会長は「年内には試合を」と話した。この日は4回のスパーリングで汗を流し、王座陥落後は計40回に達した。元2階級制覇王者は再び輝けるのか。その答えを見つけるため、再びリングに上がる。

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