敵地にのまれた…下田、逆転KO負けで陥落

[ 2011年7月11日 06:00 ]

7回、ラモスの左フックでダウンする下田

 WBA世界スーパーバンタム級タイトルマッチが9日(日本時間10日)、米ニュージャージー州アトランティックシティーで行われ、王者・下田昭文(26、帝拳)は日本人初となる米本土での初防衛に失敗した。下田は初回から主導権を握り6回までは内容で圧倒したが、7回に挑戦者リコ・ラモス(23、米国)の左フックを顎に食らい逆転KO負けした。これで、日本のジムに所属する男子の現役世界王者は5人となった。

 つかみかけたアメリカンドリームが、一瞬にして消えていった。下田は初回からエンジン全開で6回までは完全にリングを支配。ポイントも大差でリードしていた。だが7回、それまでとは別人のように下田の動きが止まった。挑戦者の反撃を受け、最後は左フックを顎に食らうと大の字に倒れた。何とか立ち上がってファイティングポーズを取ったが、前のめりになったところでレフェリーに支えられ10カウントを聞いた。

 ベルトを失った下田は「直前のパンチまでは見えていたが、最後は見えなかった。敵地というのを考えすぎた」と悔しさをにじませた。客席から冷静に試合を見守った帝拳ジムの本田会長も「パンチが当たらず、気持ちが焦っていた。セコンドの指示が全然耳に入ってなかった」と雰囲気にのまれた愛弟子の敗因を指摘した。

 「かなり悔しい。落ち着いてやれればよかった。もう一回やりたい」。米本土での防衛は果たせなかったが、下田の胸の内では早くも再戦への闘志が湧き上がっていた。

 ▼WBC世界スーパーフェザー級王者・粟生隆寛 帰ってきたら「オレはチャンピオンで待っている」と下田の心が燃えるようハッパをかけたい。

 ≪6回までポイントリードも≫下田は序盤からスピードで上回り、手数が少ないラモスを積極的に攻め続けた。中盤からはボディーブローが効果的で、ジャッジの採点も6回まで4~6点差と大きくリードした。しかし、オーバーペースになったのか、7回は急に動きが鈍って無造作にパンチを浴びだし、左フック一発でダウン。脚にくるほどのダメージで立てなかった。

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