石井慧 柔道復帰いきなりV!決勝は9秒1本!!

[ 2011年5月1日 06:00 ]

北京五輪以来の柔道の試合に挑みカイル・ワシクラトと対戦。一本勝ちの石井慧

 北京五輪柔道100キロ超級金メダリストでプロ格闘家の石井慧(24=アイダッシュ)が柔道の全米制覇を果たした。30日に米フロリダ州オーランドのオレンジカウンティコンベンションセンターで行われた柔道の全米体重別選手権の無差別級に出場。約2年8カ月ぶりの復帰戦を優勝で飾った。1回戦は不戦勝だったが、2回戦、準決勝は一本勝ち。決勝でジェイコブ・ストロメキ(米国)を下して全米の頂点を極めた。

 988日ぶりに柔道の大会に出場した石井が実力通りに全米を制した。初戦のワディム・ペトロビッチ(モルドバ)戦は不戦勝。試合前に入念な準備で備えたが相手が会場に姿を現さずに不戦勝がコールされた。まさかの出来事に石井は「試合をしなかったのは残念だが、自分の名前にびびったのかもしれない」と苦笑いを浮かべた。

 2回戦はうっ憤を晴らすかのような一本勝ちだった。優勝候補のカイル・バシュクラット(米国)に62秒、体落としで快勝。「組んだらいけそうだった。自転車と同じで乗り方は忘れてませんでした。ごっつぁんボーイでした。日本人は強いです」と石井節をさく裂させた。

 圧巻だったのが準決勝。アドリアン・アロンゾ(米国)を開始早々に寝技に引き込むと、わずか28秒、送り襟絞めで退けた。汗一つかかない圧勝で決勝に駒を進めた。「相手が低くて、うまく襟がつかめた。でも、まだまだ。あと一つしっかり締めないとダメ」。自ら気合を入れ直すと「最短で決めたい」と秒殺を宣言した。そして、決勝でもストロメキを9秒で下した。

 米国の市民権がなくオープン参加とはいえ、北京五輪金メダリストの実力を証明し、圧倒的な力の差で無差別級を制した。道着の背中には東日本大震災で被災した人たちのために「がんばれ東北」の言葉を縫いつけた。「被災者に勇気と元気を与えられたと思う。これからは柔道王者としてしっかりと五輪を目指したい」と前を向いた。米国代表で16年リオデジャネイロ五輪を目指す石井が、絶好のスタートを切った。

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