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V10へ万全!長谷川“頭突き休憩”認めさせた

[ 2009年12月18日 06:00 ]

計量をパスし、「V10」の文字が描かれた泰子夫人の手作りのおにぎりを食べる長谷川穂積

 長谷川を守れ!18日のWBCバンタム級タイトルマッチで、バッティングによるダメージがある場合、レフェリーの判断で最大5分間の休憩が認められる特別ルールが適用されることになった。王者・長谷川穂積(29=真正)の陣営が、頭から飛び込んでくるタイプの挑戦者アルバロ・ペレス(27=ニカラグア)の頭突き対策として要求したもので、16日に適用が決まった。また前日計量が行われ、両者ともに一発でパスした。

 赤いパンツ姿の長谷川が、両拳を力強く握りしめた。リミットを100グラム下回る53・5キロで計量をクリア。減量苦を乗り越えた喜びが声を弾ませる。「見ている人の魂が震え上がるような試合がしたい。倒します!」。13連続防衛の具志堅用高(協栄)に次ぐ国内歴代2位となる10連続防衛に向けて準備は整った。

 まずは自分との闘いに勝利した王者。ペレス討ちに向け、陣営も最大限の努力を注いだ。両陣営と審判団が同席してルールの最終確認を行うルールミーティングが16日に行われ、バッティングに関して特別ルールが採用されることになった。

 通常、偶然のバッティングの場合は傷口のない方から1点が減点され、そのまま試合は続行される。だが、今回は傷に関係なく衝撃によるダメージが見られた場合、レフェリーの判断で最大5分間の休憩が設けられる。

 長谷川の所属する真正ジムの山下会長は「挑戦者は頭から来ることが多い選手。頭をぶつけられることによるダメージが気になったから」と安どの表情。立ち会ったJBCの安河内事務局長は「金的とかローブローで5分の休憩を認めるルールはあるが、バッティングでは異例」と説明したが、王者陣営の不安が軽減されたのは間違いない。

 計量後、ノリで「V10」の文字が描かれた泰子夫人お手製のおにぎりをほおばった王者。「料理だけでなく減量にも付き合ってくれたかみさんや子供のためにも頑張ります」。周囲に支えられ長谷川が出陣する。

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2009年12月18日のニュース