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バダ・ハリ暴挙!GP決勝で踏みつけ失格

[ 2008年12月7日 06:00 ]

角田信朗レフェリー(左)の制止も聞かず、倒れたレミー・ボンヤスキー(下)を踏みつけるバダ・ハリ

 K―1ワールドGP決勝戦が6日、横浜アリーナで行われ、バダ・ハリ(23=モロッコ)とレミー・ボンヤスキー(32=オランダ)の決勝は2R53秒、バダ・ハリが倒れたボンヤスキーにパンチと踏みつけの反則攻撃を行い、史上初のレッドカードでの失格となった。ボンヤスキーは4年ぶり3度目の優勝を飾ったものの、後味の悪い幕切れとなった。

【試合結果


 まさに前代未聞だった。決勝戦の2R。1R1分56秒に左フックでダウンを奪われたハリがボンヤスキーに猛攻を仕掛ける。勢い余ってお互いに倒れ込んだが、立ち上がったハリは下になったボンヤスキーに左ストレート。さらに角田レフェリーの制止を振り切り、なんと頭部への踏みつけという反則攻撃を見舞った。5分間の時間が与えられてもボンヤスキーは回復できず、ハリにレッドカードが出されて失格となった。

 もともと因縁のあった2人。ハリが「フェイク王者」と挑発しボンヤスキーも対抗していた。失格となったハリは「倒れた時はケンカしていた時の本能が反則技を使わせてしまった。ファンに申し訳ない」と反省しながらも相手のダメージについて聞かれると「立ち上がってスピーチするんだから演技で優勝したようなもの。主演男優賞ものだ」と皮肉たっぷりだった。

 ただ、事態を重く見た谷川貞治イベントプロデューサーは「決勝戦は残念。審判団と相談して厳罰にする」と話し、最悪1年間の出場停止処分が下されそうだ。世代交代を訴え、新たなスターの誕生と思われた大会が最後に残念な結果になってしまった。

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2008年12月7日のニュース