成瀬國晴選 タイガース川柳大賞

◆成瀬 國晴(なるせ・くにはる)
1936年大阪市生まれ。イラストレーターとして、テレビ、ラジオ、新聞、雑誌、商業デザインなど幅広い分野で活躍。レポーター、番組司会者、コメンテーターとしての顔も持つ。 日本漫画家協会会員。大阪府知事文化功労者表彰。第24回上方お笑い大賞審査員特別賞受賞。2007年大阪市市民表彰(文化功労者部門)、関西ディレクター大賞・特別賞受賞。
成瀬國晴HP【naasanillust.mond.jp

タイガース川柳(8月第1週 週間賞・7月 月間賞)

[ 2019年8月6日 08:30 ]

タイガース川柳7月月間賞
Photo By スポニチ

<週間賞>
同期へと 再起促す アーチ見せ
  (兵庫県西宮市・宮本 明彦)

<佳作>
多くして!! エラーの数より ホームラン(大阪府摂津市・前川 照男)

島本が あれよあれよと 勝ち名乗り
   (大阪府高槻市・梅津 昭)

浜地勝つ 甘酒熟成 本格酒
  (兵庫県宝塚市・室伏 尚美)

天高く ルーキー拳を 四度挙げ
  (三重県伊賀市・平井 哲夫)

<7月月間賞>
9を6に 見せて高山 好捕する
  (高知県高知市・弘井 美稲)

【講評】選考委員長・成瀬國晴(イラストレーター)

 阪神タイガースは夏季長期ロードに出発した。その前、甲子園で最後のカードの中日戦は勝ち越した。

 1日、甲子園球場95歳の誕生日に吉書登板した藤浪投手は今季初先発なのに4回1/3で8四死球1失点。

 その失点を、かつて甲子園で鎬(しのぎ)を削り、今は同僚の北條選手が3号ソロで取り返し、次回登板に向けて背中を押した。宮本明彦さんの「再起促す」は、この聖地での絆を詠んで週間賞。

 7月30日、新外国人ソラーテ選手が甲子園で球団通算8000号のメモリアル弾と8001号の逆転サヨナラ弾でクロコダイルポーズを見せた戦列の聖地デビューだ。

 まだ2失策は、この時点では愛嬌(あいきょう)だった。前川照男さんは、その後、打てない、エラーするのを何とかしてとのお願い句として入選。

 このところ中継ぎ陣の頑張りが目立つ。30日の中日戦は、浜地投手にプロ初勝利がついた。
 実家の甘酒を飲んでいることを見付けて本格酒に育ったことを詠む室伏尚美さん。この酒はもっと美味(うま)くなる

 1日の島本投手は、6回の快投後にマルテ選手の勝利打点で白星がついたのを「あれよあれよ」と梅津昭さんは面白く詠んだ。

 ルーキーの近本選手は3日、3回に決勝8号ソロを含む猛打賞に次いで、4日は11度目の猛打賞で破竹の勢い。平井哲夫さんもこの句で拳を今月は2度挙げている。

 7月の月間賞は高山選手の超美技を詠んだ弘井美稲さん。

 ▽応募方法 〒530―8278 スポーツニッポン新聞社報道部「タイガース川柳」係。メールの場合はyakyuu-o@sponichi.co.jp、ファクスの場合は(電)06(6346)8574まで。〒住所、氏名、年齢を記入のこと。次回は18日必着。掲載は20日。 


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