成瀬國晴選 タイガース川柳大賞

◆成瀬 國晴(なるせ・くにはる)
1936年大阪市生まれ。イラストレーターとして、テレビ、ラジオ、新聞、雑誌、商業デザインなど幅広い分野で活躍。レポーター、番組司会者、コメンテーターとしての顔も持つ。 日本漫画家協会会員。大阪府知事文化功労者表彰。第24回上方お笑い大賞審査員特別賞受賞。2007年大阪市市民表彰(文化功労者部門)、関西ディレクター大賞・特別賞受賞。
成瀬國晴HP【naasanillust.mond.jp

タイガース川柳(6月第4週・週間賞)

[ 2019年6月25日 08:00 ]

<週間賞>
矢野が先 怒ってファンを 怒らせず
 (大阪府泉佐野市・浜田 竜哉)
<佳作>
点じゃなく 線で猛虎が 獅子を狩り
   (福島県いわき市・堀 卓)
同窓に 花を持たすが 勝ちは得る
  (大阪府池田市・毛馬 敏一)
スランプが 足には無いと 2盗塁
 (香川県宇多津町・中山 喜博)
糸と糸 からんだトラは いとつよし
  (兵庫県神戸市・澤田 幸熙)

【講評】選考委員長・成瀬國晴(イラストレーター)
 セ・パ交流戦は6勝10敗2分けで終了した。緊張感いっぱいの好ゲームが多かった。

 20日の楽天戦は、引き分けもはさんでいるが、貯金をゼロにする2年ぶりの6連敗だった。この試合、8回無死一、三塁で打者・近本選手の高いバウンドの三塁ゴロで三塁走者・木浪選手がスタートを切らず、同点機を逸した。ベンチ内で珍しく矢野監督が木浪選手を叱責(しっせき)する映像が流れた。浜田竜哉さんは、これを矢野監督のファインプレーと詠む。

 これがビックリ水になり、翌日からの次カードの西武戦は西投手の通算1000奪三振のお祝い付きで11安打、22日は先発野手全員安打の獅子狩りで堀卓さんが詠む通り。

 先発・岩田投手が大阪桐蔭高の同窓生、中村選手に連続本塁打されたが、あとはゴロの山を築かせ2勝目。毛馬敏一さんの「勝ちは得る」がそれだ。
 4回、近本選手が二盗、三盗を決めて16試合ぶりに愁眉(しゅうび)を開いたのは中山喜博さんの句に見える。

 澤田幸熙さん、糸井選手は3戦連続マルチ安打してパワー全開だね。糸原選手がからむと丈夫な糸になるんだよね。

 土曜日からはペナントレース再開。交流戦で養った粘りの野球を観るのが楽しみだ。

 ▽応募方法 〒530―8278 スポーツニッポン新聞社報道部「タイガース川柳」係。メールの場合はyakyuu-o@sponichi.co.jp、ファクスの場合は(電)06(6346)8574まで。〒住所、氏名、年齢を記入のこと。次回は7月10日必着。掲載は12日。 

続きを表示

バックナンバー

もっと見る