成瀬國晴選 タイガース川柳大賞

◆成瀬 國晴(なるせ・くにはる)
1936年大阪市生まれ。イラストレーターとして、テレビ、ラジオ、新聞、雑誌、商業デザインなど幅広い分野で活躍。レポーター、番組司会者、コメンテーターとしての顔も持つ。 日本漫画家協会会員。大阪府知事文化功労者表彰。第24回上方お笑い大賞審査員特別賞受賞。2007年大阪市市民表彰(文化功労者部門)、関西ディレクター大賞・特別賞受賞。
成瀬國晴HP【naasanillust.mond.jp

タイガース川柳2019年5月第1週週間賞&4月月間賞

[ 2019年5月10日 15:28 ]

成瀬國晴氏 タイガース川柳 19年4月 月間賞
Photo By スポニチ

<週間賞>
勝ちで締め 勝ちで始まる 新時代
(和歌山県かつらぎ町・窪田 泰壽)

<佳作>
青柳の 令和へそよぐ 初完封
  (大阪府泉佐野市・浜田 竜哉)
ジョンソンに 休みをメッセの 完投劇
   (兵庫県加古川市・松浦 伸)
おじさんは 少し休んで 仕事する
  (京都府京丹後市 金森 恵里)
連戦の 最後は残業 お疲れさん
   (大阪府大阪市・喜多 哲士)

<4月月間賞>
いろいろとあったが 目出度き サイクル打
   (愛知県名古屋市・ 幅 茂)

【講評】選考委員長・成瀬國晴(イラストレーター)
 4月27日からの12連戦を阪神タイガースは8勝3敗1分けで完勝した。借金4の5位でスタートし、令和元年の初日、5月1日には借金をゼロにし3位で新しい時代を迎えた。

 4月30日、5月1日と時代をまたぐ広島戦に連勝して験がいい令和を詠んだ窪田泰壽さんの句が週間賞。始めよければすべて良しの縁起句だ。

 29日の中日戦で青柳投手はプロ初完投を初完封で飾り、今季2勝目を挙げた。マルテ選手が昇格即スタメン出場して初安打し、大山選手の6号先制ソロなど、いろいろと後押しがあったが、ルーキー浜田竜哉さんにはスイスイと風にそよぐ柳に見えたんだナ。

 5月4日のDeNA戦でメッセンジャー投手が4月19日以来の登板で21カ月ぶりに完投勝利した。これで連投のジョンソン投手を休ませたと松浦伸さんの気遣い句。この日、福留選手は猛打賞、翌5日の「こどもの日」のDeNA戦では5―5の9回裏、5打席目にセ・リーグ5万号となるサヨナラ2ランで多くの子供ファンを喜ばせた。この日は違ったが、休みの翌日はいい仕事をするのを金森恵里さんは詠んだ。

 8日のヤクルト戦は5点を守れず、延長12回表に取った2点も、その裏に献上して引き分け。今季最長の4時間53分の死闘は喜多哲士さんが詠む「お疲れさん」は選手のみなさんにもファンにも負けなくて良かったの思いがこもっている。 
 4月の月間賞は梅野捕手のサイクル安打を詠んだ幅茂さんの句を選んだ。

 ▽応募方法 〒530―8278 スポーツニッポン新聞社報道部「タイガース川柳」係。メールの場合はyakyuu-0@sponichi.co.jp、ファクスの場合は(電)06(6346)8574まで。〒住所、氏名、年齢を記入のこと。次回は15日必着。掲載は17日。 

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